1.米国金利上昇
8月10日に0.54%だった米10年物金利が0.72%まで18BPも上昇した。昨晩1晩だけでも5BPの上昇である。この調子で米国金利が上昇すると日銀はピンチだ。日銀は長期金利が20BPも上昇すると莫大保有の国債に評価損が生じると思われる。抑え込めても円安/ドル高進行でスタグフレーションの可能性大。どちらにしても大幅円安ドル高。ハイパーインフレのリスクは刻々と増大している。
2. 前川春雄元日銀総裁いわく「紙幣を刷って日銀が国債を買うのは絶対ダメ」。
高校の先輩のお医者様から故前川元日銀総裁が1983年にNHKラジオに語ったお話を収めたCDを送っていただいた。聞いてみて、さすがの見識だと思った。「日銀が政府発行の国債を買い取ることにより昭和の時代には悪性インフレがしばしば起きた。そこで昭和22年に財政法が出来て、日銀の国債引き受けを禁止した。通貨の価値安定のために日銀は「紙幣を刷って国債を買う」ようなことをしては絶対にいけない。モノと通貨のバランスが崩れる」。黒田総裁は前川総裁にどう弁明するのか?
その前に前川元総裁は「財政再建が必要だ」と強調されている。国の借金の対GDP比が64%の時にでさえ、そうである。現在237%、前川総裁はあの世で、「先人の知恵を働かせない」日本の現状を大いに憂いているに違いない。
3.我が家で避暑する野良猫