インフレ再燃 警戒じわり

2020年12月11日

インフレ再燃 警戒じわり

「市場でじわりと警戒されはじめているのが米国のインフレ懸念だ」「インフレ懸念の背景にあるのは強力な財政出動だ」これは、本日の日経新聞夕刊「ウォール街ラウンドアップ」の中の文だ。インフレ懸念が出てくれば、まず上昇するのが長期金利。長期債を大量保有している機関は、経営が苦しくなる。世界中のすべての公・民の機関の中で、体力比、最も長期債を買いこんでしまったのは日銀。米国長期金利は上昇を始める、日本の長期金利もつれ高が予想されるが、そうなれば日銀も円も一貫の終わり。注意した方が良い。少しでも長期金利が上昇すると評価損&債務超過(時価評価で)に陥るのは日銀だけ。他の中央銀行にはそこまでの心配はない。

さらに日経新聞いわく「FRBは23年までゼロ金利を据え置く見通しを示している。ただ、これは約束ではない。経済が現時点の見通し通りに推移した場合のメインシナリオにすぎない」この文言も頭に入れておいた方がよい。メインシナリオが外れた場合、生き延びられるか?短期金利が上がる事態では長期金利は急騰等だろう。シミみたいな金利の長期債を大量保有している機関は危ない。https://www.nikkei.com/article/DGKKZO67229830R11C20A2ENI000/