今朝第1弾も更新しています。そちらもお読みいただjければ幸いです。
本日は「藤巻健史の資産運用大全」(幻冬舎新書)発売日です。
1.「黒田総裁、何をいまさら」
黒田日銀総裁の衆議院財政金融委員会での「財政状況はきわめて深刻」との昨日の発言に対して「何をいまさら」と言うコメントをいただいた。まさにその通り。私なら「普通は、財政が悪化すると長期金利が上昇して、市場が財政悪化に警戒警報を鳴らす。それを長期債を爆買いして、なにがあっても長期金利を上がらずにして警戒警報をぶち壊してしまった。黒田日銀こそ財政を悪化させた元凶なのに、今更、何を言う」と追及しますがね。
2、「PB黒字化自信ない」(麻生大臣)
黒田日銀総裁に続いて、麻生大臣も、白旗を掲げ始めたか。麻生大臣は、本日の参議院財政金融委員会で、「25年度PB黒字化は厳しくなってきたと思うが、もし目標をやめるとなると市場の反応もみなければならない」との認識を示したそうだ。少しは、わかってきたのか。麻生財務相は『これだけの国債を発行しても金利は暴落することなく推移している。これは従来からの政府として財政へのきちんとした取組みを行ってきたおかげだ。これからも財政をきちんとすることが大事だと思っている』と述べたそうだ。私が国会議員の時には「こんなに国債を発行しても低金利なのは、経済学者でも解明できない」と答弁されていたが((注)私は「経済学者が解明できなくても私は簡単に答えられる、日銀が爆買いしているからだ、ピリオッド」と反論していたが)、それに比べれば、多少ましな答弁にはなってきたが、しかし苦しいこと、この上ない。