「究極の財政再建に政府はニンマリ?(皮肉)」(他)

2021年02月26日

1「この国の危機対処能力は?」

マーケットは今にも噴火寸前だと思う。制御不能のマーケットとなる可能性もかなり高いと思っている。私など「今日か明日か?」と、怖くてしかたないのに、日本は政治家もマスコミも識者も、の~んびりしていて、そんな気配は全くない。この国難に関する国会論戦は全くおこなわれていない。行われているのかもしれないがマスコミは全く取り上げない。こんな明白な危機からあえて目をそらす(またはMMTを信じて事態を劣悪化させる)この国に危機対処能力はあるのだろうか? ドル(それも短期モノ)、ビットコイン、TMVなどの債券ベアファンドの購入等で、「自分で自分を守るしかない。TMV はこの2か月で価格が45%上昇した。

制御不能のマーケットへのヘッジとしても、TMV の購入はよいだろう。プロなら、債券先物の売り。金利スワップの固定の払い。イールドカーブスワップ。何よりも重要なのは保有長期国債からの他機関より先の撤退。ババつかみは最悪。

2.「究極の財政再建に政府はニンマリ?(皮肉)」

「債券価格は、今は特に注目すべきです。(略)コロナ禍が収まり、米国の長期金利が上昇し始めたら、日銀の危機です。今は米10年物国債の金利は0.82%(2020年11月20日現在)ですが、それは1%、1.5%と上昇を始めたらさすがに日銀も日本の長期金利を抑えられないと思います。国債をコントロールしているといっても、先物で売り崩されたら、金利0%の維持は不可能です。日本の長期金利は、Xディの到来時期を知るためには、非常に重要な指標です」(藤巻健史の資金運用大全・幻冬舎新書・p215)

昨日も米国10年長期金利は1.52%まで、日本の10年は0.14%まで上昇してきた。日本の場合、日銀の債務超過まで、のりしろはごくわずかになってしまった。外資がそれを見て日銀当座預金の残高枠を縮小し始めたら日本はアウト、円は外貨との互換性をなくす。円大暴落でハイパーインフレ一直線。政府にとっては究極の財政再建(=名目の借金額は同じでもタクシー1兆円時代の1212兆円の借金などゴミだ)で、にんまりかもしれないが(皮肉)、国民は悲劇だ。