1.「日本は相変わらずのダントツのビリ成長、米長期金利は低すぎる」
経済協力開発機構(OECD)の予想。対GDP比で最大規模のコロナ対策をして、感染者数も最も少なかった日本があいも変わらずの断トツのビリ成長予想。40年間のビリ成長というトレンドがさらに続く。政府主体の社会主義的、計画経済体制から資本主義国家への脱皮が不可欠。OECDによる21年の成長率予想は世界5.6%、中国7.8%、米国6.5%、ユーロ3.9%、日本2.7%。22年世界4.0%、中国4.98%、米国4.0%、ユーロ3.8%、日本1.8%。それにしても、この成長率で米国の10年債金利1.5%はあまりにも低すぎ。中央銀行がいくら需給をいじくってもファンダメンタルズには到底勝てない。長期金利上昇は続く。成長力の見劣りする日本の円は円安。日ぎんふぁ債務超過になれば暴落。https://www.nikkei.com/article/DGKKZO69829480Z00C21A3EE8000/
2.「日銀の緩和継続の最大の副作用は日銀破綻」
日銀が緩和継続を鮮明にするのは当たり前中の当たり前。緩和をやめて、ほんの少しでも長期金利が上昇すれば、日銀の保有国債に評価損が出る。さらに評価損が膨れ上がれば、その後、簡単に債務超過。円は外国人から見捨てられ、大暴落。ハイパーインフレ一直線。短期金利を引き上げれば損の垂れ流しになりこれまた債務超過。だから緩和継続しか選択肢はない。どんなに景気過熱、バブルになろうと緩和継続しか選択肢はない。中立に戻すことさえできない。ただ、世界の長期金利が上昇する中、日本だけ長期金利を低く抑えて入れれば、日米金利差拡大で円の大幅安。景気過熱。景気過熱でも緩和継続。袋小路。
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO69829320Z00C21A3EE8000/
3.「保有株式を株をどうやって減らすのか?保有国債はどうやって減らすのか?」
世界で金融政策で株式を買っている中央銀行は日銀だけ。どういう手法で保有株式を減らすのかが、話題になり始めた。かなり難しいだろう。それ以上の問題は、株式に比べても異次元の規模で購入してきた保有国債の削減策。株でさえ減らせないのなら、保有国債をどうやって減らすのか?減らせないのなら、どんなに景気が過熱しても、どんにバブルが膨らんでもお金ジャブジャブ、未来永劫に中立状態にさえ戻せない。市中売却なら、国債大暴落(=長期金利場苦騰=政府の資金繰り倒産、日銀の大債務超過)、満期での償還待ち、と言っても単年度予算が黒字になるまで、政府に国債を償還する金はない。そのためには消費税40%へ上げか?それを政治が通せるはずがない。だから私は日銀を廃し、新中央銀行を創設するしか選択肢はないと言っている。円は紙屑。
4.「ハイパーインフレは戦争による供給不足で起きるのではない」
昨晩、私のtwitterに「戦争で供給能力が破壊されたんだが。その程度の常識もないのか。こんなやつ国会に送り出したアホはどいつだ」とのリツイートが来ました。また別の方から「どうやったら、財政破綻するのか?赤字国債という名前にあやかしさ、と、改名を求めたい。赤字国債は、民間貯蓄。 破綻スキームを教えてほしい。但し、ハイパーインフレか、戦争で焼け野はらになる以外、限りなく0%。語ってる内容も全く意味不明。正しい財政論の人を論破出来てから語ってほしい」とのリツイートが来ました。私の返信は以下の通り。「何度も書きますが、数%のインフレはモノ不足で起こりますが、ハイパーインフレをモノ不足では説明しきれません。どんなにモノが溢れていようと(=供給過剰であろうと)、おもちゃのお札を何億枚積んだところで、人はモノを売ってくれません。ハイパーインフレは法定通貨がおもちゃのお金のように信用されなくなったことによって起こるものです。1万円札を何億枚積んでもモノを売ってくれない。法定通貨の信用失墜は中央銀行の債務超過で簡単に起こります。日本人は円を最後まで信用しようとするでしょうが、外国人は受け取りを拒否するようになります。
私の国会での質問に対し、政府・日銀は、最初のうち、「ハイパーインフレは戦争等の供給力不足等で起きる」と答弁されていましたが、私の何度もの追求に対し「戦争という理由だけではない」と答弁を修正されました。ロジカルな方は自分の間違いをすぐ認められます。ドイツは大戦で、爆撃等は受けておらず、供給施設はダメージを受けてはいないと思いますが(これはまちがっているかもしれません。間違っていても結論に変わりはありませんが)戦後、ハイパーインフレが起き、ドイツの中央銀行ライヒスバンクは廃され、新しい中央銀行分ですバンクが創設されました」