1.「株に対する発言でひやひやする中央銀行総裁などありえない」
本日の黒田日銀の国会答弁、4日間で日経平均が1800円も下がった後だけに、小さな失言が市場を崩壊させるリスクがあるので、総裁はひやひやだったに違いない。しかしながら、株式購入停止など、金利引き上げ以外の発言で、株価が暴落することを心配しなければならない状態は異常。中央銀行は株や長期国債など価格が大きく動くものを買ってはいけないのだ。
2.「市場に影響を与えないで株を売却する方法などない」
「総裁は、株の出口に関しても、相変わらずの「時期尚早」発言だった。しかも2%達成までしばらくETFを買い続けるとおっしゃる。それなら、日銀の保有株は増え続け、ますます日本段トツの株保有者になってしまう。しかも「出口手法を考えるのは時期尚早」と総裁はおっしゃるが、株には満期がないのだから、出口は売却しかありえない。保有額がますます大きくなった後に、「市場に影響を与えないで売却」など出来っこない。出口がないことは明白だ。今日はよくても明日はどうなるのだろう?アッ、そのころには任期切れだから、どうでもいいのか?だとしたら無責任。
3.「なぜ他の中央銀行は株を保有しないのか?」
「先進国で金融政策目的で株を購入している中央銀行は日銀以外ない」と総裁は国会答弁で明言された。なぜ他国の中央銀行は株を購入しないのか?株価が下落すると財務内容が劣化し通貨の信認が失墜するからなのではないのか?他の中央銀行が、そう考えているときに、日銀は日本最大の株主へ。黒田総裁には恐怖感はないのだろうか?それとも株も中央銀行がコントロールできると思い込んでいる?そうならあきれてモノが言えない。
4.「財政出動すれば増税は当然」
昨日の日経新聞夕刊によると、イエレン米財務長官は23日の議会下院金融サービス委員会の公聴会で、(中略)財政出動の重要性を強調し、その上で、「税制改革が(財源を)賄うのを助ける」と指摘したそうだ。「世界が競って法人税を引き下げてきたが、それを終わらせたい」と将来的な法人税の引き上げを支持する考えを表明した。米国の指導者は財政出動をすれば。増税が不可避なのを理解しているし明言している。米国はすでに法人税をかなり低くしているから法人税増税を言えるが、まだ世界的にも高い日本では増税の選択肢には入らないだろう。企業が日本からますます海外に出て日本人の仕事がなくなる。日本で十分な財源を確保しようと思えば徴税能力抜群の消費税大増税か課税最低限の引き下げくらいしか増税手法はないと思われる。
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO70274980U1A320C2EAF000/
5.「断然低い対内直接投資額は日本経済低迷の一因
イエレン氏は、法人税引き下げ競争の是正に加え、海外へ拠点を移した米企業への罰則的な税制にも言及したそうだ。トランプ前大統領もそうだったが、米国は米国企業も外国企業も米国に来て米国人に仕事を与えよ。日本政府は「企業よ、海外に出よ」だ。日本人の仕事が減り、税金も外国に収める。日本の対内投資が世界でダントツに低いのは大問題.米国の企業呼び込み政策の方が正しい、は昔からの私の主張」
6.「24日05:44 ブラード米セントルイス連銀総裁発言」 「今年の米経済成長は6.5%まで増加し、失業率は4.5%まで低下を期待」 「ドルは長期の間、世界の準備通貨であり続ける」 「テーパリングの議論はまだしていないが、今年始まる可能性も」 「強力な財政政策で成長加速の可能性」これ聞いているとやはり長期金利は上昇するよな~。
7.「テニス早引け」
本日は黒田日銀総裁の国会質疑をテレビで見るためにテニスを早めに切り上げて帰宅。1勝1敗。2試合目は高校テニス部の5年先輩&高校のクラスメート(やはり高校時代テニス部)対 私と岡井選手(灘高出身)組。3-6で負けた。