1.「ゴールドマン:勧めてきたドルショート取引を終了する」
昨日のブルムバーグニュース。「ゴールドマンのストラテジストらは2日のリポートで、『短期的にドルは米国の堅調な成長と債券利回りの上昇に支えられ続けるだろう』との見方を示し、『荒い値動きの数カ月後、当社は勧めてきたドルショート取引を終了する」としている』」そうだ。賢明な判断だと思う。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-04-05/QR2V4PT0G1KY01?srnd=cojp-v2
2.「さすが、ウォーレン・バフェット氏」
投資会社バークシャー・ハザウェイが数千億の円債発行を準備しているそうだ。日経新聞によると日本株市場では「調達した円資金で日本株へ投資」との見方が浮上」と書いてあるが、私は違うと思う。超低金利の円で資金を調達しドルに換えて運用。為替ヘッジなし。発行した社債の満期時に円が暴落していれば、丸儲けだ。円が紙くず同然になっていれば、10ドルという、はした金のドルで満期分の円を買い、その円で社債を返済できるからだ。
昔、私が世銀に「新興国に莫大な資金援助をする必要はない。かわりに新興国には円建て社債を発行させればよい。超低金利の上に、満期時に円が暴落していれば新興国の負担はほとんどなかったことになる。万が一、円高になった時のためにドルプット/円コールオプションのプレミアム分を援助金とすればよい」とアドバイスしたことがある(担当者は理解できなかったみたいでこの案は進展しなかった)。バフェット氏は同じ手法を考えついたのだろう。
少なくともウォーレン・バフェット氏は、私と同様、円暴落を予想しているのだと私は理解した。こういう投資家が円での調達を増やすと日本の長期金利は上昇せざるを得なくなる。そうなると日銀の危機が発生し、バフェット氏の行動が大当たりとなる確率はさらに高まる。
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO70717290V00C21A4EA2000/