「ワクチン接収が進む国の通貨は強含み、遅れる国の通貨は下落」「米個人消費が回復」他

2021年04月16日

1,「ワクチン接収が進む国の通貨は強含み、遅れる国の通貨は下落」

「接種が進む英国や米国に投資マネーが流入し、英ポンドや米国のドルは年明けから上昇。対照的に通貨の下落が目立つのは、ワクチン接種が遅れている国だ」「ワクチンの普及と経済回復のスピードは中央銀行の金融政策にも影響を及ぼしそうだ。米セントルイス連邦準備銀行のブラード総裁は12日、テーパリング(量的緩和の縮小)を検討する条件として『ワクチン接種率が75%、80%に達し始めるこ』を挙げる」ワクチン接種率が今後の為替市場の大きなメインテーマになっていこう。https://www.nikkei.com/article/DGKKZO71054040V10C21A4EE8000/

2.「米個人消費が回復」

日本のバブル時の狂乱経済は、株と不動産価格という資産価格の高騰によって起こった。それを見過ごした日銀は引き締めが遅れ「失われた30年」を作ってしまった。米国では資産バブルが起こりつつあるところに、個人消費も回復してきた。口ではなんとがおうとも、日銀の失敗を研究しているはずのFRB がのんびり構えているはずはない。引き締めは市場が予想しているよりよほどに早いだろう。長期金利はその数歩も先に急上昇していくだろう。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN15EMP0V10C21A4000000/

 

3,「インフレ加速、世界の中銀難局に」

日経新聞いわく「世界の中央銀行が物価上昇圧力への対応を試されている」「物価が経済の安定を損なうほど急上昇するリスクは今のところ小さいものの、資産バブルの生成で金融システムが揺らぐリスクは蓄積している。物価だけみていると判断を誤りかねない」日経新聞のこの記事には大いに賛成。日本のバブルの失敗を研究している各中央銀行は、物価が安定していても資産インフレの加速を見て中央銀行が引き締めに向かう可能性は高いと思う。よく一般の人が間違えるのだが、CPIなどの物価統計には株価や不動産価格の上昇は反映されないことには注意が必要。https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB13AYQ0T10C21A4000000/

 

4.「ワクチン接種、日本はビリに近い」

昨日、某地方新聞に「必要量確保、全力挙げよ」という社説が乗っていた。まことに、まっとうな社説だと思う。しかし気になる一文もあった。「(ワクチン確保の)遅れの理由の一つは、国産ワクチンの開発が進まず、輸入頼みであることだ」とあった。ワクチン接種を開始した国はすでにat least 161か国もある、添付のロイター記事を見ればいかに日本が遅れているかがわかる。ほとんどの新興国はワクチン開発など出来ない。それでも輸入して接種を開始している。日本は世界でビリに近い。開発力がないのではなく、政府や官の交渉力がないのでは?「北極で冷蔵庫を売り砂漠」とまで評価された世界に冠たる日本の商社マンに金を預けて依頼していればいくらでもワクチンを引っ張ってこれたのでは?

Latest updates: COVID-19 vaccination charts, maps and eligibility by country (reuters.com)