1,「米、過熱覚悟の緩和維持」
日経新聞のこの記事のタイトルは「米、過熱覚悟の緩和維持」、サブタイトルは「FRB『物価上昇は一時的』市場は疑問」、今後、このタイトルどうりの展開なら、かなりの、ひょっとすると異次元のドル高/円安進行、ドル長期金利上昇だろう。私は日本のバブルの経験から米景気は過熱すると思っている。https://www.nikkei.com/article/DGKKZO71490010Z20C21A4NN1000/
2.「米国は『企業よ、米国に来』い、日本は『企業よ、海外進出せよ』
呉さん曰く「米国が法人税率をそのまま維持しても、企業が米国に戻ってくる、あるいは、そのまま国内にとどまるという保証はない。しかし、引き上げた場合、投資先、または生産拠点としての米国の魅力は低下し、その結果、米国の経済力が相対的に衰退するのは確実だとみてよかろう」これが、日本経済が40年間でダントツのビリ成長だった理由の一つ。日本の政治家は「企業の海外進出は〇、外資の日本進出は×」だと思っている。米国の考え方は真逆。トランプの「米国企業よ、米国に戻ってこい、外国企業よ米国に来い」だったのを覚えているだろう。https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD261MD0W1A420C2000000/
3.「外国人、日本国債大幅買い越し なぜ?」
昨日の日経新聞記事を読んで疑問に思ったのだろう。twitterに以下のようなリツイートをいただいた。「先生。なぜ外国人投資家は日本国債を買っているのでしょうか? どうもよくわからないので、ご教授頂ければ幸いです」
私の回答は以下の通り「一つにはジャパンプレミアムのせいでマイナス幅の大きな円調達ができるからでしょう。一種の裁定取引で途端に撤退する不安定な投資です。(詳しくは「藤巻健史の資金運用大全」(幻冬舎新書)をご参照ください。ただこの統計自体を私は疑問に思っています。現役時代、外国人投資家が日本国債を買っていると見せかけたいときは私自身も外国人投資家を装いました。ロンドンの証券会社経由で買うと外国人投資家。日本の証券会社で買うと日本人投資家という統計になると理解していたからです。事実かどうか不明ですが、外国政府の外貨準備ならともかくロンドンの証券会社経由で注文を出している機関が外国人か日本人か(=日本国債を購入する証券会社の裏にいる機関)などの統計は取っていないとの理解でした」https://www.nikkei.com/article/DGKKZO71429050X20C21A4EN2000/