1.「カウフマン博士、市場よりかなり早い利上げを予想」
カウフマン博士、昔の金融マンなら誰もが知っていた懐かしい名前が出てきた。博士は日経新聞とのインタビューで、FRBの来年にかけての利上げを予想している。(日経新聞によると)「再来年前半までに利上げ」が市場の平均的な見方というから、かなり早い段階での利上げを予想しているわけだ。市場はFRB の動きを前取りするのが普通だから、博士の予想が正しければ、今年後半には市場は利上げを織り込んでいくだろう。もっとも私は、もっと早い段階から利上げを過激に織り込む動きが始まると(=長期金利胃の急騰、ドル高)思っている。今までの長期金ロア替えはさらなる利下げはないとの発想によるレベル修正だと思っている。
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO71919830U1A510C2ENG000/
2.「市場が揺らいだのは、(財政出動&中央銀行のファイナンス)への疑念」
先のカウフマン博士の記事で最も重要なのは導入部の「米国の物価上昇が世界の市場を揺さぶっている。大規模な財政出動や金融緩和の継続が、経済に何をもたらすのか不透明感が強まってきたためだ」という部分。米国ではMMT の実践(=財政出動&中央銀行のファイナンス)に疑念が生じ始めているのに、MMT論の提唱者ケルトン教授自身が「実験をしている」という日本では、そのオペレーションに全く疑義が出ていないことだ。米国より、各段に大規模にこのオぺレーションをしているのに長期金利は上昇する兆しも無い。
長期金利が上昇すると低利の国債を巨額に持つ日銀は債務超過になってしでしまうから、必死で長期金利を押さえつけているからだろう。しかし、そのツケはべらぼうに大きい。「中央銀行の「とっかえ」すなわち、円の紙くず化(=ハイパーインフレ)というツケである。
3.「こりゃだめだ、『紙社会・日本』」
増益はめでたい。しかし、昨日の決算発表のテレビを見ていて「こりゃだめだ」との感を強く抱いた。財務諸表を印刷した紙を(東証だと思うのだが)左右上下何段にもなった各マスコミのボックスの中に担当者が1枚1枚投げ入れているのだ。まだ、こんなことしているのか?こりゃだめだ。米国では、紙媒体自身がもう存在しないだろう。米銀勤務をした後、政治の世界に入り紙ラッシュで50年は米国に遅れていると思ったが、ここでも米国に30年は遅れている。日本企業が米系企業の100分の1から10分の1しか利益が出ない理由がよくわかる。私が勤務していたJPモルガンでは1990年代には、オフィスから紙など出ることはほとんどなかった。さらにはメールで起案を書いたことも、起案が回ってきてハンコ(米銀だからサイン)を要求されることもほぼ皆無だった。邦銀の時はディーリングしながら起案を書いていたものだ。
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO71930050V10C21A5MM8000/
4.「ビットコインの先行き」
元読売新聞記者・新田さんが創刊した右でも左でもない中道を目指す新ニュー―スメディア「サキシル」の記事の中で私のビットコインのいくえについてのコメントを載せていただきました。
5.「ビットコインの先行き②」
昨日も新ニュー―スメディア「サキシル」の記事の最後に、短いですが、コメントを載せていただきました。「日本にいると分かりづらいですが、国際取引だと国をまたいだ取引通貨が必要なのです」。
6.米国人のマスク
大リーグの試合で、観客でマスクしている人はほぼ皆無だと書いてきましたが、どうもそれは西海岸での試合での話だったみたいです。昨日、秋山が所属するロッキーズの試合@コロラドをちらっとBS で見ましたが(ベンチスタートなのですぎ切った)30%くらいの観客はまだマスクをしてました。