1.「マサチューセッツ州は集団免疫、ある程度確保。ドル高要因に」
ボストンの地方TV局WCVB が5月25日に流したニュースによると「マサチューセッツ州の医師はマサチューセッツ州はコロナの集団免疫がある程度できたと推測している」らしい。CDCによると住民の半分以上が2回の接種を終えたそうだ。集団免疫が出来る目途など全く立たない日本とはえらい差だ。当面。為替は接種率の動きに影響されるとの予想は変わらず(会期回復、長期金利に影響するので)。
2.「賠償を求められたらオリンピックから撤退すべし」
オリンピックを開催したいがゆえに足元を見られて、圧倒的に不利な契約を強いられたのであろうが、もし、日本政府が「日本国民の生命のため、世界にコロナをばらまく可能性」を理由にオリンピックを中止したことに対して、「そんな権利はない、賠償せよ」というのなら、賠償金を払った後、日本はIOC を脱退し、今後、オリンピックとは縁を切るべし。アスリートにはかわいそうだが、日本はIOCの植民地ではない。国民の財産と声明を守るのが政府の最大の仕事。国としての尊厳を守るとの態度を示すべき。その毅然とした態度に世界の人たちは共感すると思う。IOC と交渉するときは、そのくらいの覚悟を持って臨むべし。JPモルガンで働いてきた経験よりの感想。https://www.nikkei.com/article/DGXZQODH18D8D0Y1A510C2000000/
3.「過度な金融緩和は、金融市場と経済を誤った道に導く」
2日続けて日経新聞「大樹小機」に(前半部はさておき)私の主張に近い論考が載っている。「元米財務長官のローレンス・サマーズ氏は<過度な金融緩和は『危険な自己満足』であり、金融市場と経済を誤った道に導く>と、FRBの政策を痛烈に批判する。まさにその通りではないか。将来の大きな金融混乱を回避するために、FRBは行き過ぎた金融緩和の緩やかな正常化を真剣に検討し始めるべき時が来ているのではないか。」ちなみにFRB より日銀の金融緩和の方が異次元にすさまじい。サマーズ氏は日本のことなど興味はないと思うが、聞いたらびっくり仰天だろう。https://www.nikkei.com/article/DGKKZO72345450X20C21A5EN8000/
4.「超金融緩和政策も、新型コロナ対応の緊急経済対策も期限の意識をもって進めるべき」
本日の日経新聞「エコノミスト360°視点」で元財務省財務官の渡辺博史氏いわく「現在の超金融緩和政策も、新型コロナ対応の緊急経済対策も、本来は『ここまでは』という期限の意識をもって進めるべきである。『やっていれば何とかなるだろう』『やめる説明がつかないからやめられない』などといった状態ではないことを祈念する」まさにその通り。もっとも、私は異次元緩和は「ルビコン川だ(一度渡ったら戻れない)」と当初から反対していた。今、日銀が異次元緩和を継続しているのは、やめる手段がない(=出口が無い)。やめたらその途端、長期金利は急騰し日銀の命運はその時点で尽きてしまうからだろう。末期的状況。
渡辺さんは私の小学校から高校までの1年先輩で(残念ながら大学の先輩ではない。こう紹介する方が大変多い(苦笑い))昔からよく存じ上げている。それだから思うのではないが、黒田日銀総裁と同じ財務省財務官だった渡辺さんが日銀総裁だったら日銀はもう少しまともだっただろうと思ってしまう。渡辺さんは日銀総裁含みの副総裁候補の時、国会の同意人事で民主党の強い反対にあい、副総裁になれなかった。日本のためにも残念でならない。https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD179YJ0X10C21A5000000/
5.「本日10:30より大谷先発」
10:30からはNHK-BSで大谷投手の活躍を観戦予定。日本のプロ野球を見ようとは全く思わないが、大谷とダルビッシュの大リーグは高い頻度で見る。ただ、大谷が打者の時は、大谷に打順が回って来た時だけ仕事の手を休めればいいが、投手の時は試合の半分はTVに限りつかねばならないから大変だ。仕事が滞る。