(本日第2弾)「違和感ある本日の日経新聞トップニュース」他

2021年06月24日

 

(本日第2弾) 第1弾は朝、更新していますので、そちらもお読みいただければ幸いです。

1.「今、テニスから帰宅」

昨日、家内がコロナワクチン2回目の接種を受けたが、今日は微熱程度でだるいだけとのこと。そこで「テニスに出かけてもいいか?」と聞いたところ「どうせ、居たところで何をしてくれるわけでもないから行ってもいいわよ」とのこと。「でも、居れば精神的支えにならない?」と聞いたら「いえ、精神的負担にしかならないから、どうぞ行ってきてください」とのことだったので、お言葉に甘えて出かけ、今、帰宅した。そういえばテニス仲間のMさんは、奥さんから「貴方には、してあげたことと、してやられたこと、しかないわ」と言われたそうだから、いずこも同じか?

 

2「違和感ある本日の日経新聞トップニュース」

本日の日経新聞1面は、違和感あるな~、現在の日本の喫緊の問題は「予算の使い残し」ではない。危機にある財政状況とその尻ぬぐいの結果、債務超過になりそうな日銀の問題だ。予算を使い残したとコロナ対策のために以上の危機を押してまで必要ではなかったということ。それも使い残しの額で大きいのは公共事業と「GO TO 予算」だ。だったら使わず返せばいいだけ。

「1人10万円の給付金など緊急を要した家計支援策は予算の9割強がすでに支払われるなど執行が進む」と一人10万円給付を「緊急を要した支出」と位置付け、執行が進んでいるから素晴らしいと捉えるのもいただけない。真の困窮者向けだけだったならともかく、年間の法人税収以上を費やして財政を悪化させただけだと私は思う。バラマキであり、財政規律もなにもない。もはやモラルハザードだ。このツケを国民は近い将来、手痛く払わせられるだろう。

使い残したとは、その分、将来増税(徴税能力抜群の消費税上げしか手法は無いだろう)をしなくて済んだということ。米国はバイデン大統領の増税案を共和党が丸のみしそうもない。それなら当然の結果、財政出動額は減るという。逆を返せば財政出動額が減れば増税額も減るということ。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA11A0I0R10C21A6000000/

 

3.「今後イールドカーブは右上がりになるだろう」

記事には「22日の米国市場ではパウエル議長の発言を受けて利上げ前倒しへの警戒感が和らいだ」とあるが、ここで誤解してはいけないのは「利上げ」とは短期金利のことである。長期金利は中央銀行が決めるものではない。政策金利に長期金利を入れているのは黒田日銀だけ。昔の日銀は、長期金利は市場が決めると明言していた。米国でも、バーナンキ議長が「中央銀行は長期金利を直接的にはコントロール出来ない」と明言している。

長期金利に関してこの記事の中で注目すべきなのは「利上げは焦点ではない。近い将来のこととして私たちが始める議論は資産購入の道筋についてだ」との部分だ。FRB がテーパリングの議論に入る目途が付いた段階で、米長期金利は相当に上昇すると思われる、それに伴い円高/ドル高もかなり進行、と私は読んでいる。なお、(Mr,誤字脱字の)私が言うのもなんだが、日経新聞のこの記事の「近い将来のこととして私たちが始める議論は資産購入の道筋についてだ」という部分、「資産購入の道筋」ではなく「資産購入の出口の道筋」とか「資産購入減の道筋」と翻訳しないと、新聞としてはまずいんじゃないのかな?

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO73192280T20C21A6ENG000/