(本日第2弾)「日銀の財務省化」

2021年07月16日

本日は午後に第1弾を更新しております。そちらもお読みいただければ幸いです。

「日銀の財務省化」

黒田氏は日銀総裁であって財務省財務次官ではないはずだ。前にも書いたが、個別産業や個別企業への後押し等は財務省や経産省の仕事であり中央銀行の仕事ではない。やるべきこと(出口の方法の模索)に専念すべき。また日銀は「外貨建てグリーン国債を購入」を始めるという。「グリーン化を推し進める企業を優遇するか否かを決める」のも財務省や経産省の仕事。越権行為。さらには、今まで日銀は「為替」は「財務省の専管マター」と言って関与を拒否していた。JPモルガン勤務時代、副会長(資金為替本部長)がNYから出張してくるたびに、日銀に行き、「日銀も大蔵省と一緒にドル資産を買い、円安に導くことが日本経済回復の道」と説いたのに「為替は財務省の専管マター」とかたくなに拒否された。また、私が国会で、「どうしても量的緩和をしたければ、日本国債ではなく、外貨建債を買え。そうすれば『出口』の問題はかなり小さくなる」と主張したのに聞く耳さえ持たなかった(外貨建て債の購入では日本政府の倒産回避にはならないからだろう)。それなのになんだ!!??

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB1650U0W1A710C2000000/