1,「円安が起こる」
円とドルの為替がそれほど動かないのは世界に流通するドルの量と円の量の比率がさほど変わらないという条件の下である。米国がドルを売ってくれるたびに、日本は、日銀が新しく円を刷って渡す。これが続けば、いずれ米国は円を信用しなくなる。ドルの量が変わらないのに、10倍の円が世界にばらまかれれば、10倍の円を出さなければ1ドルを買えなくなる。1ドル=100円が1ドル1000円になるということ。この20年間、日銀が財政ファイナンスで、無茶苦茶に円を刷って増やしてきたのに米国はソコソコにしかドルを増やしていない。私が円が安くなるという理由。1ドルの輸入トマトは1個100円から1個1000円へと値が上がる。輸入インフレだ。MMT 論者が言うように、「政府・日銀はいくらでも円を刷れる」は確かだが「信用ある円をいくらでも刷れる」わけではない。
2.「私は『減税論者』」
よく私のことを緊縮論者だと非難する人がいるが冗談ではない。私は「小さな政府論者」であるから「減税論者」と呼ぶべし。「積極財政論者」は「増税論者」である。
財政出動をすれば、今、増税が必要となるか、(とりあえず国債でつなぎ)将来の増税が必等になるかのどちらかだ。もしくは踏み倒し策であるハイパーインフレしか選択肢はない。政府の歳出を増やしておいて税金を減らせると思うのはあまりにも虫が良すぎる。今、私はハイパーインフレという大増税を予想しているが、それは、私が主張していた健全財政を無視し、財政を拡大してきた積極財政(=大きな政府)のツケを予想しているに過ぎない。
3.「藤井京大教授の「都構想反対論」へのコメント」
ある方のtwitterに引用されていた藤井京大教授の「都市構想反対論」へのコメント。
私も藤井教授と財政出動に関してBS テレビで1対1の討論をしたことがあるが、全く同じ感想を持った。
https://twitter.com/mushioda/status/1421846434718969858