1「8月26日夜 無料WEB講演会」
「読売新聞元記者の新田さんが先ごろ創設した新ニュースメヂア「サキシル」のWEB 講演会で話します。無料です。8月26日(木)19:30―21:00。「コロナ後の経済はどうなる?個人の資産をどう作るか?」。申し込み方法等詳しくは
をご覧ください。
2.「市川崑監督1964年東京オリンピック記録映画」
最近、1964年東京オリンピックのビデオを見た。1964年の市川崑監督の公式記録映画。当時は「なんだ、これは!」とものすごい酷評で、あらたに記録映画が作り直されたと記憶している。中学生だった私も「こんな記録映画では世界に恥ずかしい」と憤慨したものだ。今では、180度違った感想。時代と共に私も大きく変わったせいだろう。あの当時にあのような発想で、あの映画を作った市川監督は天才だ。市川映画を見て、痛感したのは「当時の日本、日本人にはオリンピックはいくら金をかけてもいい真に必要なイベントだった」ということ。何重どころか何100重にも折り重なってトーチリレーを一目見ようと集まった群衆やら、「外国人を見たことは初めて」とはしゃぐ人々の映像などから当時の興奮が伝わってくる。「日本は壮大なる行事を運営できる国に復活できた」と世界にアピールすることを国民は真に望んだのだ。
高速道路、新幹線などのインフラという有形なもの以上に「日本人としての誇りと自信を取り戻す」ために必要不可欠なイベントだった。この映画を見ているとよくわかる。メダルの数はそれに彩を与えるプラス効果に過ぎなかった。
今回のオリンピックは、単に政治家が国民に与えた「パンと飴」のような気がしてならない。それもロスアンジェルスオリンピックのように、ビジネスとして成り立ち、後に税金の徴収が無いのなら「パンと飴」も素晴らしい。しかし、コロナ禍が無かったとしても今回は莫大な赤字だろう。
これから、一人当たりの視聴料がいくらになるのか数字を聞くのが怖い。視聴料は、当然、増税という形で、払わされる。現在価値に引き直した新築施設の運営損を含めて1400億円で済むなら、(赤ちゃんを含めて)一人1000円。4人家族で4000円。1兆4000億円にも上がれば(赤ちゃんを含めて)一人1万円、都民だけで負担するのなら一人10万円、4人家族で40万円だ。数字はこれほど大きくないのかもしれないが、きちんとした収支の検証をしてこそ成功か失敗かの判断が下せる。
紙幣をいくらでも刷れるのだから、どんどん金使って盛大なオリンピックを開くというわけにはいかない。