(本日第2弾目)「世界の資金調達者がソフトバンクと同じことを考えれば、円暴落、日銀危機のきっかけになるかも?」

2021年09月01日

(本日第2弾)

本日は朝に第1弾も更新しています。そちらも読んでいただければ幸いです。

 見出ししか見ていないがBloomberg 英語版の直近ニュースに「SoftBank Group Plans Giant Yen Bond Sales as Funding cost 」と、ついさっき出た。ソフトバンクは頭がいい、というか当然のアクションだと思う。数か月前に大型の円債を起債・発行したバフェット氏と同じ発想だと思う。マーケットの最前線にいたら、当然、浮かぶ発想。これだけ円金利が低位で、かつ将来ドル高が進みそうなら、円で大量に資金調達、円をドルに換えてドルで運用。ヘッジなし(まさにキャリートレード)。金利が安いうえに、償還時に円が暴落していれば(他国が金融引き締めに入り、日銀は引き締め不能だから、そう考える世界のプレーヤーは多いはず)ほんの少額のドルで、必要な円を償還できる。ただでお金をもらったようなものになる。今後、ますます円は資金調達通貨になるだろう。強烈な円売り・ドル高要因。日銀は長期の円金利を抑えるのが非常に厳しくなる。世界中がこれで資金調達をやりだしたら、円の長期金利をゼロなどに抑えられっこない。「長期金利はマーケットが決める」とはこういうこと。