1.「中国工恒大は要注意」
昨日、テニスの間、中国の不動産大手、中国恒大集団の資金繰り懸念について話し合っていた。友人は、非常に大きな懸念を示し「この事件で日本にX デイが来るというフジマキシナリオが当たってしまうかも」と言っていた。昨晩のNYダウも大幅安だった。
中国政府が対処を間違うと、信用収縮、世界不況で、他国に比べて貿易への依存度が高い我が国のダメージが大きいというのが友人説だ。円暴落でのスタグフレーション・シナリオだ。たしかに、株が大暴落すれば日銀の保有株式評価損の発生、クラッシュだと債務超過のリスクにつながる。少なくとも今年最初に起きたドル現金化、何でも売ってドル現金(=ドルのMMF等の短い期間のドル資産への逃避)化への流れが起きる可能性は十分あると思う。
現時点では、どうなるか私には想像が出来ない。あい変わらず「景気回復による金利上昇で日銀破綻」がメイン・シナリオだ。しかし日銀は景気が良くなっても、悪くなってもThe endという分析には変わりない。このあたりの低巡行速度の経済状況の続く時だけしか、日銀は生き残れない。中国恒大ニュースで、すでに締めてあるだろうシートベルトをもう少し強く締めておいた方がいい。日本の政治は、こういうニュースをほぼ無視し総裁選に忙しいから、政治には頼れない。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN204I40Q1A920C2000000/
2.「FRBはインフレ圧力に利上げという伝家の宝刀で対応できるが日銀はつぶれる」
本日の日経新聞「経済教室」。FRBが機動的な利上げをしなかったことにより失業率とインフレ率が同時に上昇したスタグフレーションを経験した70年代の再来はない、とのエガートソン ブラウン大学教授のこの論考には賛同できない。写真を見るとまだ若いから、当時の悲惨な状況を知らないせいかもしれない。しかし、重要な言葉はちりばめられている。
「日本は(中略)、いまだに景気後退局面に利下げで対応する余地がない状況にある。「FRBはインフレ圧力に利上げという伝家の宝刀で対応できる」。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD144QK0U1A910C2000000/
3.「『藤巻さんは英語が上手』それは褒め殺しのフェークニュース」
土曜日のSNS でNHKの「英語でしゃべらナイト」出演の話をし、いかに私が英語が下手くそかを書いたら、友人からFBでシェアしてくださった。「藤巻さんのは冗談🤭。英語とてもお上手です」
私の回答は以下の通り「**さん、いつからそんな冗談がお上手になったのですか?家内が聞いたら、笑い転げて、腹痛です。家内からは『あなたは人の前で英語をしゃべっちゃいけない。あなたの履歴を聞いて、その後、あなたの英語を聞いたら、人が人を信じられなくなる』と言われています。元新聞記者がフェークニュース流しちゃだめですよ(笑い)
それをTwitterに載せたら、以下のリツイートが来た。「藤巻先生の英語は決してネイティブ・レベルではなかったけれども、英語で話されるその内容は、一流だったと思います」ありがとうございます。でも本当に聞いたことあるのかな?(笑い)
4「日銀当座預金は無利息か?」
昨日、以下のリツイートをtwitterにいただいた。「当座預金は基本無利息なの知ってますよね?」私の回答は以下の通り。「?? 昔、民間銀行の保有する当座預金は金利ゼロでしたけどね。今、日銀当座預金のうち274兆円が無利子。マイナス金利適用は28兆円。プラス金利適用分は207兆円。政策金利引き上げの手段は、今ではこの日銀当座預金の金利をドバーと挙げるしか手法は無いと言われています。ですから日銀債務超過の懸念が生じます。他に方法があるのなら教えてください」
5,「利上げをすると日銀は本当に債務超過になるのか?」
「日銀が利上げをすると、債務超過になりアウト」と書いたら、昨日、以下のリツイートをtwitterにいただいた「Fedは金利上昇した時、債務超過になりました?」
私の回答は以下の通り。「2015年から2018年までFRBは利上げしましたが当時FRB の保有していた債券(国債 &MBS)の平均利回りは2.6%(=値段は低い)。したがって大きな受取利息がありました。当時のFRB の純利益は約11兆円。
当座預金金利挙げても損失には当分なりません。今の日銀の保有国債利回りはたったの0.199%。だから純利益はたったの1.4兆円。利上げで、すぐに債務超過です」。
6「銀行預金は消費寄託契約」
銀行が預かった預金を融資する場合、どこに融資するかを預金者に通知する義務があると信じている方から、「そんなことは無い」と返事したら、以下のリツイートが昨日来た。「藤巻先生から直接返信を貰えるとは。 流石に銀行が預金に手を着けるなんてホントに思ってる訳じゃないでしょうけれども、もし使ってるなら連絡は必要ですよね?
私の回答は以下の通り「本当に思っています。銀行預金は『消費寄託契約』ですから。『消費寄託契約』とは、何ぞや、はWEB 先生にでもお聞きください。簡単にわけうでしょう。基本的なことはご自身で調べてから議論にはご参加を」
7.「企業が投資しなかったわけ」
一昨日、以下のコメントをFB にいただいた、「企業が投資しないから政府が遣う他ないじゃないか、という人あり。なんで投資しないのか。1,経営者がバカだから。2,日本人が大和魂を失ったから。3,中国の発展を取り込み損なった。4,人口政策を間違った。5,お米を食べなくなって元気が出なくなった。というようなことを総選挙で訴えたら、どうですかね」
私の回答は以下の通り。「卵か鶏かの議論かもしれませんが、企業が投資しなかったのは、将来景気が良くなりそうもなかったからではないですか?私の主張するマイナス金利を進行(黒田日銀のマイナス金利政策とは180度違います)や、円安がどんどん進む政策を政府が採っていれば、企業は他社に遅れじ、と投資していたと思います」
8.「日銀の違法行為」
一昨日、以下のリツイートをtwitterにいただいた「つまり、大損をすることを知っていながら市場原理を無視して日銀が国債を爆買して、その大損の結果がもうすぐ明らかになるということですね」
私の回答は以下の通り。「そうです。今やっていることは、中央銀行マンとして絶対やってはいけないこと(将来、ハイパーインフレを起こす)なのですが、違法行為だとも思います。将来損失が起こり、国家に補填させようと思っているのなら、それは予算行為であり、事前に国会の承認が必要なはずです。(もっとも、政府には資本の穴埋めしようと思っても税収不足で埋められませんが)」
9.「ハイパーインフレの原因」
一昨日、以下のリツイートをtwitterにいただいた。「モノ減り、相対的に貨幣の価値が下がるからハイパーインフレになるかもしれなということでしょうか」私の回答は以下の通り。「中央銀行の信用が失墜する(きっかけの中で一番高い可能性は債務超過)と、その発行する通貨の信用も失墜して石ころ化。石ころでは何も買えませんからハイパーインフレ、です」。
10。「石ころなら私にください」「いやです」
先のtwitterに対してリツイートが来た。「じゃぁ今のその紙くずor石ころ全部下さい」私の回答は以下の通り「嫌です。私は今日の昼、スーパーでお寿司を買ってきましたが、差し上げられません。でも食いそこなって灼熱の中に1日に置いて腐った後なら差し上げます。言っている意味わかります?まだ貴重なドルに換えられる円を今さしあげるわけにはいきません。石ころになったら差し上げます」
11。「お札を刷れば債務超過を回避できるか?」
一昨日、以下のリツイートをtwitterにいただいた。「日銀が債務超過になって破綻する。と言うのが理解できません。お札をすれば返せますよね。(海外通貨だてなら別ですが)」私の回答は以下の通り。「皆さんにとっては、お札は資産でしょうが、日銀にとっては負債です。負債をいくら増やしても債務超過は解消されません。実際はお札を刷るというより、日銀当座預金(民間銀行の日銀への預金)残高を増やします。銀行からの預金(負債)を増やしても債務超過は解消されないということです。
12。「中央銀行の破綻はありうるのか?」
昨日、以下のリツイートをtwitterにいただいた。「日銀破綻、そのまま読むと『日銀の債務不履行』って意味に見えるけど、そんな事は起こり得ないから、違う意味・定義があるんだろうという感想を抱き『日銀破綻の定義は?』という質問からやり直しになってしまいます。(切り抜きしか見てないけど)」
私の回答は以下の通り。「起こりえないことが、第2次世界大戦後のドイツに起きたのですか?当時の中央銀行のライヒスバンクは廃され(ライヒスマルクの価値が暴落したので廃するしか再建のしようが無かった)、ワンクッションありましたが、現在の中央銀行ブンデスバンクが創設されました。」
13。「国がデフォルト際なためにはどうしたらいいか?」
昨日、以下のリツイートをtwitterにいただいた。「問題は政府も日銀関係者もそんなことは気づいているはずだと言う事。では、デフォルトしない為にどんな手を打ってくるんでしょうか?」私の回答は以下の通り。「国がデフォルトしないように足りない分を紙幣を刷ってて危機先延ばしという手を打ってきました。その結果、長期金利がほんの少し上昇したら日銀は巨額の債務超過。ハイパーインフレの危機という現状になったのです。楽観論を振りまいてきた人たちの罪。ここまでくるともう手はない。敗戦直前の1945年7月の日本と同じ状況です」
14「金利何%になったら、日銀はthe end か?」
昨日、以下のリツイートをtwitterにいただいた。「毎度のことながら無意味な予測。 何%になったら日銀はThe Endなのか」私の回答は以下の通り。「簡単な話。今、0.04%の10年物国債利回りが0.2%を超えてきた(米国では1晩で上昇するくらいの幅)くらいから評価損が発生。1%に上昇したくらいで日銀はthe End でしょう。日銀は534兆円もの多額の国債を平均利回りをたったの0.199%で保有していますから。
15.「わかりやすいから正しいわけではない」
昨日、以下のリツイートをtwitterにいただいた。「目的が、私の理論は正しいって事を認めさせるって事になっているが、私たち一般人は今ある国の問題をどうすれば良くなるのかしか興味がない。 それは命に関わる問題だから。 藤巻さんの説明は素人の私には何言ってるのかわからないが、三橋貴明さんの話しは凄くわかりやすい。 森永さんは論外です」私の返答は以下の通り。「わかりやすいからと言って素人をだまして良いわけではありません。分かりやすいから正しいわけでもないない。太陽は地球を回っているというのは、素人には非常にわかりやすいが間違い」。
16「日銀当座預金を増やすと、日銀は債務超過を脱せるか?」
一昨日、以下のリツイートを某大学の准教授からtwitterにいただいた。「私は藤巻先生の主張を以下の様に理解しましたが、ここまで正しいですか? ①日銀にとって現金は負債 ②日銀の債務超過は起こり得る ③日銀は日銀当座預金(銀行から日銀への預金)を拡大して債務超過を解消する ④日銀の債務超過は、政府の債務不履行または国民経済のインフレを生じる」私の回答は以下の通り「③が違います。債務超過を解消する一つの手段は負債を減じること。すなわち日銀当座預金の残高を減らすという方法はあります。民間金融機関にお金を1部返さない(=民間銀行が国民(預金者)に返す預金もカット)」