1.「政府の紙幣印刷所 兼 気候変動対応局」が残った。
本日の日経新聞夕刊1面トップ記事。日本にはついに「政府の紙幣印刷所 兼
気候変動対応局」が残され、金融調整を司る機関は消滅した。中央銀行の早期創設が急務。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB2229M0S1A920C2000000/
2.「[FT]世界の債務膨張、議論を」
本日の日経新聞朝刊に載った英ファイナンシャルタイムズの翻訳記事は必読だ。「長期的に債務が急増しているのに世界で議論がされていない」ことを憂慮している。「各国政府は債務を減らすため、最終的にはインフレ急騰を容認せざるをえなくなるのか。または、政治的、社会的な大混乱を避けるため、債務免除が相次ぐのか。歴史をさかのぼれば、為政者が社会の大混乱を避けるために『徳政令』を命じた例はいくつかある。あるいは、大規模デフォルト(債務不履行)や金融危機が起きるのだろうか」と元東京支社長だったGillian Tett氏は疑問を呈している。さらに彼女は「投資家や政策決定者にとって、債務問題は受信箱にたまっている未読メールのようなものなのか。つまり、甘くみてはいけない重大な問題だが、常に存在しているために見過ごしやすいのだろうか。答えはまったくわからない。利上げが実施されるまで答えは出ないだろう」と書いている。これは日本よりも、よほど財務状態がまともな世界の債務問題についてのコメントだ。それなのに世界最悪の財政状態の日本では、自民党総裁選でも河野候補以外は、皆、さらなる財政出動を!だ。大丈夫か、この国は?
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB202AE0Q1A920C2000000/