1. 「現役財務事務次官モノ申す」
(注:この記事の持つ意味は真剣に考えられた方がいいと思います)
今朝、新聞で「文芸春秋」の宣伝を見ていたら 「このままでは国家財政は破綻する 誰が総理になっても1166 兆円の“借金”からは逃げられない。コロナ対策は大事だが人気取りのバラマキが続けばこの国は沈む」との文章。タイトルは『財務次官、モノ申す』。私とそっくりなこと言う人いるな~、でも矢野康治さん、こんな金融業界の人も学者も知らないな~と思ったら、あれ~、そういえば、彼、現役の財務次官じゃないの。「財務次官“に”モノ申す」ではなく「財務次官“は”モノ申す」だった。(注:財務次官とは、財務官僚のトップです)
昨日SNSに黒田日銀総裁は「国民に勇気と見識をもって正論を吐き続けることが出来ない」と書いたが、「勇気と見識をもって国民に正論を吐く」財務次官の登場だ!すばらしい、彼の勇気を尊敬する。一橋の先輩としてもこの勇気はうれしい。
しかし逆に言えば、財務次官がここまで勇気ある行動をとるということ。国家財政がそこまで追い込まれている証左。個人としては自己防衛に走った方がいい。リフレ派やMMT 論者の能天気な楽観論こそ、国家にも個人にも有害なこと甚だしい。
2 「米国は債務発行上限枠問題で大騒動なのに、日本は『ばらまき』選挙、大丈夫かこの国は?」
財政事象が日本より格段にましな米国では、これ以上、国債発行上限枠を上げナイトデフォルトだと大騒ぎしている。だから米国民には「バラマキなど出来ない」との最低限の認識があるのだろう。一方、世界最悪の財政赤字なのに、そういう枠さえない日本は、能天気に与野党政治家が「バラマキ政策」で選挙に勝とうとしている。危機が迫っているのに。大丈夫か、この国は。
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO76449950Y1A001C2EA2000/
3.「じりじりと上がる米国長期金利、じりじりと上がる原油WTI」
日銀は、今頃、自身の存続につき、ビクビクだと思う。危機が迫っているのに、日本の政治家にはその意識が微塵もなさそう。あきれるしかない。マーケットの反乱が迫っていると私は思う。人は、それを「市場の暴力」と呼ぶだろうが「人災」だ。