1.「国民民主党大丈夫?」
昨日、私の敬愛する某識者が以下の文章をご自身のFBに書いておられた。
「日銀保有国債を『永久国債』にしてしまえばいい、とTVで大塚耕平さん(国民民主党代表代行、日銀OB)が党の政策として主張していた。すごいこと言うね。日銀の国債保有残高は500兆円。返せないのは明らかだから、このうち200兆円か300兆円を永久国債に転換しようって。返すと言ってた借金を永久に借りっぱなしにする。国債だと思っていたら政府紙幣だった😁というわけだ。いい手があったね?😥やれやれ。公党がこういうこと言うようになったか。いや、ひょっとして、これコロンブスのたまご?専門家の方々、どうですか」
私も識者の一読者として回答を書いておいた。なお、この識者の方も「まともなアイディアではない」と感じているであろうことは、文章のニュアンスからもわかる。私が書き込んだ回答は以下の通り。「何%の永久債にするんですかね??ゼロ%?そうすると、日銀は利上げ時に間違いなく倒産ですね。300兆円を永久国債にしたら、300兆円の日銀当座預金は残るわけで、そこに1%金利払ったら毎年3兆円赤字の垂れ流し。2%で6兆円の垂れ流し。それも未来永劫に。負の通貨発行益が天文学的数字に。かつ、インフレ加速しても、300兆円のお金がじゃぶじゃぶと(少なくとも)インターバンクに残ります。ゼロ金利が妥当な低迷経済が続けば、日銀は存続可能。しかも未来永劫低迷経済が続くことが前提」
以下は、上の文章の追加。「永久債は転売しかバランスシートから外す方法はありませんが、売却すれば、日銀にとんでもない実現損が発生。日銀倒産。私がほっぽり出される前、同じ参議院財政金融委員会に所属していた大塚さんは他の政治家よりは少しは金融がわかっている方だと思っていましたが、大塚さんまでそういうトンチンカン発言をされるのなら、政治家の中に、金融がわかっている人はほぼ皆無ということになりますね。金融マンとしてはこの国の将来が怖くなります」
2.「エ、エ、エ、エ『永久債』が党の政策?」
もし国民民主党が「日誤保有国債を永久債にすればいい」などと、とんでもいいことを言い出すのなら党首討論で、上記の私の質問(日銀は存続可能ですか?)と質国民民主党に質問してみたらいい。返事に立ち往生するだろう。もし日銀でさえ考えられなかった「出口戦略」を本当に考え出せたのなら、国民民主党に政治を任せるべき。素晴らしい経済大国を作ってくれるだろう。是非(永久債で日銀は存続可能ですか?)の答えを聞きたいものだ(皮肉)
3「永久債に変換に対する他の識者の回答」
「国家を自民党に潰させたいと、考えると合点がいく」
「あの党は追い詰められてますから何でもアリ」
「安倍首相が異次元緩和で三途の河を渡ったのが原因ですよね」<―このコメントは小黒一正法政大学教授。私は「ルビコン川」と称しているが小黒教授は「三途の河」と称しておられるようだ。
4.「暗号資産の上昇は何を意味するか?」
最近、暗号資産の値上がりが大きく、ビットコインなどは史上最高値を抜きそうな勢いがある。これはお金の刷りすぎで、全世界的に、法定通貨の信認が落ちてきている(=インフレ懸念)せいだろう。避難通貨としての地位を固めつつあるのかもしれない。ちなみに全法定通貨が弱くなると言っても為替とは相対論。どちらがより弱くなるかでレートは決まる。危機真近かの日銀が発行する円は最弱通貨だと思う。したがってドル円は上昇。
5.「国政選挙で財政/経済、外交、防衛に対する見識で投票しよう」
財政/経済、外交、防衛を考えるのは国会議員の仕事だし、ここにきちんとした理念が無い政党は政党としての体をなしていない。その分野に見識の無い人は国会議員の資格はない。他のことは重要ではないとはもちろん言わないが(地方の事情に合わせた行政のできる)地方政府に任せた方がいいことも多く、地方に人材もいる。財政/経済、外交、防衛はそうはいかない。間違えれば国を亡ぼす。米国では常識的に言われておることだが「経済がぽしゃれば政権も吹っ飛ぶ」し、「国も吹っ飛ぶ」