1.「本日夕方ラジオ出演『矢野財務省財務次官論文について』」
本日、10月30日(土)「矢野財務省財務次官論文について」 15分ほど、ラジオ出演する。収録済だが、「戦争末期に、政治家や海軍大将が『日本は神国、負けるわけがない。神風特攻隊で突っこむぞ』と大本営は発表しているとき、現場の最高責任者で事態を一番わかっている陸軍大将が『この戦争は負ける。神風特攻隊は辞めるべきだ。無駄に命を無くす若者を減らせ』と主張しているようなもんだ。真摯に受け止める必要がある等の発言をした。放送時間等は以下の通り。
■放送局:ニッポン放送(AM1242 FM93)関東ローカル
■タイトル:「渡邉美樹5年後の夢を語ろう!」 16時20分〜16時50分
■パーソナリティ:渡邉美樹、テリー伊藤
■番組HP:https://www.1242.com/yume5/
2.「英国は2024までに財政再建、日本はあいもかわらずばらまけ、ばらまけ、大丈夫か、この国は?」
昨日の日経新聞。小さい記事だったが、選挙前でばらまきたい日本の政治家も、将来痛い目にあうだろう国民も、必読の記事。財政状況が日本に比べて各段によい英国がなぜ財政再建に取り組むのかを考えるべき。MMT論者や統合政府論者は英国のことを「アホ」「超緊縮財政国家」と呼ぶのだろうが。「英政府は27日、2024年度までに新型コロナウイルス対策で赤字が膨らんだ同国の財政を再建する方針を打ち出した」「政府の累積の純債務残高のGDP比も21年度の98.2%から26年度には88%まで減る。(藤巻注:日本は現在266%+)
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO77088500Y1A021C2FF8000/
3,「日本の政治家は、歳出カットでは選挙に立ち向かえないけど、ドイツはできるんですよ。くだらない歳出は、財政赤字が増えてインフレになると思うから」
2018年8月に亡くなられた一橋大学長や政府税調会長を勤められた石弘光先生とのインタビュー記事が2018年の「如水会会報(一橋大学OB会誌)新年号の巻頭に載っている。最初に末期のすい臓がんにかかっていることを告白され、それでも「くよくよしない人生を送る」とおっしゃっていたのには、ただただ頭が下がった。 その後の財政に関するご警告は論鋒鋭く財政学者としての矜持にあふれたものだった、以下抜粋。「それはポリュリズムですよ。口当たりのいい政策ばかりを挙げたてて、人気取りと財政のばらまきでここまできた。それが、国と地方合わせてGDPの2倍以上の1千兆円超えに上る借金となったのです」「いやなことは全部先に延ばして、議論をしないですまそうという腹積もりの政治家が多いですね。自分のときはやりたくないので、あとの人にやってもらえという考えです。まさにモラルハザードですね」「今後、どうなるか、私は暗澹たる思いがしますね」「日本の政治家は、歳出カットでは選挙に立ち向かえないけど、ドイツはできるんですよ。くだらない歳出は、財政赤字が増えてインフレになると思うからね。外国に行って調査すると、その辺りがすごく違うと思うね。自分の税金がなにに使われているか非常に気にする」肝に銘じたい。