「バラマキ日本の姿が浮き彫りに」「確かにMMTにはインフレが加速した時、制御する手段はあった(皮肉)」他

2021年11月10日

1.「バラマキ日本の姿が浮き彫りに」

あ~あ、「公明党案丸のみ回避」は出来たにしても。臨時国家では追及の嵐だろうな。バラマキ日本の姿が浮き彫りに。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA0961T0Z01C21A1000000/

 

2.「確かにMMTにはインフレが加速した時、制御する手段はあった」(皮肉)

本日の日経新聞1面トップ記事。私は、欧米のインフレは(日本御バブルのような)資産価格の上昇による資産効果がもたらしていており、「金融引き締め+相当な自国通貨高」が無ければ、収まらない強烈なものと思っているが、それはともかく、世界はインフレの嵐。日本はデフレ脱却のために金融緩和継続(というか、引き締めると日銀の債務超過で金融引き締め不能能)。 ドル高/円安への方向変換は明らか。ドル高・円安が進めば日本遅ればせながら、インフレの始まりサ~、引き締めの出来ない日銀はどうする?新しい中央銀行の創設準備に早くとりかかった方がいい。中央銀行は社会にとって不可欠なインフラなのだから。それがインフレが加速した時の唯一無二(預金封鎖・新券発行という手段もあるが)のインフレ制御手段。確かにMMTにはインフレが加速した時、制御する手段はあった(皮肉)。しかし現在の円は紙くず化し、国民生活は悲惨。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA02BWY0S1A101C2000000/

 

3.「バラマキには財源として消費税上げをセットするならば、政策案としては立派(成立するか否かは国民の意思しだいで決めればよい)」

今朝,以下のリツイートが私のtwitterに来た。「武漢肺炎で傷めつけられた米国は基軸通貨国だから、国民にお金を三回も配り、夫婦二人で70万円程も差し上げてられたのでしょうか?」私の回答は以下の通り。「一番の原因は、平時にばらまいていないからです。それに、ばらまいた分は増税で回収と財源をはっきりさせています。日本の与野党も、バラまくのなら、そのたびに『それに伴い消費税を何%上げる』と公言すれば、政策案としてそれはそれで立派なのですが(成立するか否かは国民の意思しだい)」

 

4.「『東芝3分割』案浮上!藤巻氏『日本も欧米流に株主を意識するようになった』」

東芝分割について、新ニュースメディア「サキシル」からインタビューを受け、記事になりました。

https://sakisiru.jp/14498

 

5.(付録)「マネックス証券会長 松本大さんの前書き」

成毛眞さん、松本大さん、私の3人で2003年に「トウキョー金融道」を書いたことに、昨日触れた。昨日は、その中で私の「前書き」を紹介させていただいたが、今日は、松本大さんの一前書きの一部。

「おまけにこのトーキョー金融道は 偏った見方に満ち満ちている。 なぜか? 藤巻健史さんがいるからである。 私も長いこと金融業界にいるが、この人ほど偏った見方をし、それをとてつもなく強く信じ、実際に自らトレーディング・ポジションを取り、しかもその見方を公言する人を知らない。いや、もしかするとまず最初にポジションを取り、見方や信念や他人にまでその見方を吹聴するのは全てそのポジションを守るためかもしれない。いずれにしろ、とんでもないトレーダーである。こんな宇宙人のようなお二人、しかも大先輩と一緒に 対談なんておこがましい。(略)

私にとってはそんな「こがましい」対談が。このトーキョー金融道である。しかし流石は大先輩、こんな私にも好き勝手なことを言わせてくれた。思うに日本が昨今調子が悪い最大の原因は「多様性のなさ」ではないかと思う。「人と違うことはするな」「目上の人の前では発言を控えろ」。そんな多様性の無さが日本をつまらなくして来たのではないだろうか。

しかしこのトーキョー金融道にはそんな常識も良識もない」

なお、以下は今日の藤巻の注(ちょっと、くさいけど):(しかし、その偏った見方で私は長い間、JPモルガンで、世界でも断トツの儲け頭であり続け、会長から『伝説のトレーダー』との称号をいただき、ヘッジファンドのオーナーからは日本人では唯一、仲間として認められたのだと思っている)