１．「補正予算が税収の半分以上の規模、何それ？」
今年度の補正予算は35兆9895億円だそうだ。いやはや、もう、原則もへったくれもありゃしない。補正予算とは「予算作成後に生じた事由で、とくに緊要となった支出のはず。それが税収の半分以上。なに、それ？ 戦争のような政府が年初に予想できなかった大大大事件が起きたのか、日本には？
２．「そんな時間的余裕はあるのか？」
岸田首相は「経済を立て直したうえで財政再建に取り組む」意向だそうだが、そういうことを言えるのは、ドイツのように平時に均衡財政を果たしてきた国の首相のみ。日本にそんな時間的余裕があると思っているのか？インフレになって、長期金利が少しでも上昇したら、中央銀行が危機に瀕する国の首相のお言葉とは思えない。平時のバラマキのツケは重い。