「世界銀行総裁の警告:インフレ」「ガソリン、年末2割高:黒田総裁CPI 2%達成真近でうれしいでしょうね(皮肉)」他

2021年12月28日

1.「世界銀行総裁の警告:インフレ」

本日の日経新聞1面にある世界銀行総裁のインタビュー記事。特に重要なのは2点。「先行きのリスクはインフレだ。低所得者は(実質賃金の低下などで)インフレから身を守れず取り残される」「コロナ禍で膨らんだ過大債務は世界経済の重荷となる。(略)返済負担の重さだけでなく、重債務国には資金を拠出する投資家もいなくなり、景気回復を妨げる要因になる」

低所得者救済の名目で、ばらまけ、ばらまけ(財政出動―>財政ファイナンス)

をしていると、ハイパーインフレになり,低所得者層はとんでもない地獄のような生活になる。しかもその時、政府には助ける金も枯渇。それなのにMMT 論者は、そうなれ~、そうなれ~と、囃しているから始末が悪い。又、外国投資家が撤退し、日本はますます貧乏になる。世銀総裁のおっしゃる通りだ。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB252PQ0V21C21A2000000/

 

2.「プレストン元世界銀行総裁夫人 VS  家内」

世銀総裁と言えば、JPモルガンのプレストン会長が世銀総裁になった。JPモルガン会長時代、プレストン夫婦が来日(もちろんプライベートジェット。パイロットもアテンダンスもJPモルガン社員)した際は、いつもご夫人たちがプレストン夫人を接待した。日本に赴任中の外国人のご夫人方はビビッて会長夫人のそばに座りたがらない。こういう場ではビビらない家内がいつも隣席だった。その家内がプレストン氏世界銀行総裁に就任のニュースが流れた時、「彼って、そんなに偉い人だったんだ~」と、のたまわった。我が家の外交担当は。いつも家内。助かっています。

ちなみにプレストン会長夫人が家内に「お宅のご主人は、どんなお仕事しているの?」と聞いた時、家内は「毎日数字を見ているので会計かなにかだと思います」と答えたそうだ。あのね~、その時点で、すでに7~8年はディーラー、やっていと思うんだけど。家内は、私の仕事には、全く興味ないんです。8年前に参議院に立候補しようとした時だけは超猛烈に反対しましたが。

 

3.「ガソリン、年末2割高:黒田総裁CPI 2%達成真近でうれしいでしょうね(皮肉)」

昨日の日経新聞夕刊1面トップ記事。昨晩のNY市場でもWTI先物は、一昨日比$2.14高の$75.93。オミクロン株や備蓄放出等のニュースで11月30日につけた65ドル台から1か月で10ドル上昇した。私が国会議員時代、黒田日銀総裁は「CPIが2%に達しない主たる原因は原油価格でして」と説明されていた時があった。これでますますCPI 2%に近づき、総裁は大喜びでしょうな(皮肉)「景気が良くなれば、インフレになるが、インフレになっても景気が良くなるとは限らない。もしインフレで景気が良くなるのなら水道代、公共交通機関運賃、ガソリン代等を20%上げてみろ、インフレにはなるが景気は悪くなるだけ」との10年来の私の主張を黒田日銀総裁は、やっと理解できたかな?インフレは好景気の結果であり、原因ではない」

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO78803860X21C21A2MM0000/

 

4.「ウ~ン、極めて重要なポイント/論点かもしれない=ジャパンプレミアム」

昨日、私のFBに金融関係の方から以下の投稿があった。鋭いご指摘。私は気がつかなかった。当時、ジャパンプレミアムの原因を、それほどはっきり認識していなかった(=日本の信用が落ちたせい程度にしか認識しなかった)が、この時のジャパンプレミアム発生経緯、原因を学ぶのは、日銀が債務超過になった際、何が起こるかの参考になるだろう。ドル不足が急速に起こるということ。日銀が債務超過になれば、外資は当然、邦銀との取引枠を絞ってくる。

「ジャパンプレミアムの時代、外銀勢が日本に対する信用枠を絞ったことから、邦銀にドルを売る対価として受け取った円資金を運用できない=日銀の資金吸収オペ(売りオペ)が未達になって、外銀勢が邦銀にドルを出せない、未達なので売りオペの円金利も急上昇、結果としてドルのジャパンプレミアムが円に波及、というルートになりました。多分今後は売りオペが国債に置き換わるというリスクシナリオを考えないと、あさっての方角から弾が飛んでくることになろうかと案じています」(藤巻注;当時は日銀当座預金は必要額ぎりぎりしか置けなかった(そうしないと政策金利を誘導できない)ので売りオペで得た資金は他行に貸さざるを得なかった。しかし取引枠が無く貸せない)