本日は朝に第1弾もアップしています。こちらもお読みいただければ幸いです。
「25年間も改善の余地があったのに、日本は何をしていたのか?」
私のツイターに明らかにMMT信者と思われる人達から続々とリツイートが入ってきます。「25年間自分の予想を外し続けてる人の心理状態ってどんな感じなんだろう?井崎脩五郎だって時々当ててるぞ」。「つまり1997年から当たらないことをずっと言い続けてきたわけだ」等々、品性と知性の無いツイターばかり、それだけでMMTって、まともな学問でない証左に思えます。
ところで、私が財政破綻を言い始めたのは、前に書いたように1997年ですが、その年は橋本龍太郎総理のもと、「財政構造改革法案」が成立しています。この第2条には「財政は危機的状況にある」とあります。残念ながら、1997年は山一、北拓、三洋証券等がつぶれ、財政再建どころではないとのことで、この法案は実質骨抜き、後に廃案になってしまいました。それから25年、GDPはほとんど変わらないのに借金総額は当時の369兆円から1215兆円へと3.3倍にも膨らみました。GDPも当時の3.3倍になっていたのなら、当時の危機的状況と変わらず、で済んだはずですが、「経済規模が変わらないのに借金が3.3倍になってしまった」のです。GDPと税収は大雑把にいって比例します。ですから、現在は当時と比べて、税金で借金を返すのが3.3倍も難しくなったということです。だから私はハイパーインフレという借金踏み倒しになるだろう、と言っています。異次元緩和が、まさに、歴史が教えるところの、ハイパーインフレ導入政策そのものだからでもあります。
25年間も改善の余地があったのに、日本は何をしていたのでしょう?改善どころか、ばらまけ、ばらまけで、この25年間、事態は年々悪くなるばかりでした。なぜ借金が3.3倍にもなったのにいまだ、破綻しなかったのか?日本人得意の危機先延し策(最大のものが異次元緩和)が功を奏しているからです。しかしながら風船は膨らみ続け、破裂した時の威力は極めた強大になってしまったと思います。ソ連も一朝一夕で崩壊したわけではありません。人為的操作で何とかやりくりしてきたのが、ある日突然はじけたのです。それと同じ経緯だと私は思っています。