１．「FRBの狙いは長期金利の上昇。日銀と円の危機は意外と近い？」
旅行中に留め置きしていた日経新聞を読んでいて8日の夕刊に非常に的確に今後のマーケットのことを書いてある記事を見つけた。私の「今年の激震はFRBの保有債券売りオペ開始」に符合する。長年かけて積み上げてきたFRB のバランスシート（ピークはテーパリング終了の３月）を急速に縮小させていくのだ。今まで長い間バラマキ続けてきた巨額のお金の回収が始まるのだから今までとは景色が全く異なってくる。日経の記事曰く「雇用統計を受け、米連邦準備理事会（FRB）が保有資産の圧縮を急ぐ可能性が意識されたのも債券売りを招いた」「サンフランシスコ連銀のデイリー総裁は7日、「1～2回の利上げの後に資産圧縮の実施も考えられる」と述べた。1回目の利上げが3月なら今春の圧縮開始もありうることになる」「資産圧縮は債券需給に直接影響するため、政策金利の引き上げ以上に長期金利を押し上げやすい。そもそも、FRBの狙いもそこ（長期金利の上昇）にあるのではないだろうか。」２０１５年から１８年にかけての利上げ時はインフレ懸念が無かったから、ゆっくり満期債券の再投資停止という悠長な政策で対処した。インフレに対する米国民の不満が高まっている今回は悠長なことは言っていられない。売りオペで対応するだろう。日米金利差拡大で長きにわたる壮大な円安が起きると思う。
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO79071930Y2A100C2ENI000/
２「BOEも再投資を止めて債券の持ち高を減らす」
同じく旅行中の９日の日経新聞記事だ。米国だけでなく英国でも「再投資を止めて債券の持ち高を減らす」すなわちバランスシートの縮小を始めるようだ。世界の中央銀行はバランスシートの縮小に走る。インフレ加速に対応するため売りオペまで始めたら激震が走るだろう。今まで長い間バラマキ続けてきた巨額のお金の回収が始まるからだ。日経新聞いわく「（英中央銀行の）2月3日の金融政策の発表では、0.5%へ追加利上げするとの市場予想が多い。この金利水準になれば再投資を止めて債券の持ち高を減らす量の引き締めも検討し始める見通しだ。雇用も堅調なため「今回の引き締めサイクルは前回よりも強く速い可能性が高い」（ドイツ銀行のサンジェイ・ラジャ氏）との声がある」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR070AJ0X00C22A1000000/
３．「日銀だけが取り残される」
「再投資を止めて債券の持ち高を減らす」すなわちバランスシートの縮小を始める世界の中央銀行の中で日銀だけはバランスシートの縮小を始められない。始めれば、長期金利が上昇し、評価損が生じすぐ債務超過になってしまうからだ。すでに評価損が生じるギリギリのところに日銀はいる、微々たる長期金利上昇で評価損の発生だ。これだけの借金を抱えている国も支払い金利急増で予算など組めなくなる。
また日本は、バラマキ資金を作るために世界最大規模（対GDP比）の量的緩和を行ってきたせいで、長期債という長期固定金利の借金を（統合政府で考えると）「日銀当座預金」に置き換えてしまった（一部は発行銀行券）。金利上昇に対して世界で最も脆弱な国家にもなってしまったということ。金利上昇期に住宅ローンを固定金利型から変動金利型に変えてしまったようなものだ。日銀と円の崩壊は意外と早いだろう。
４．「財政拡大論者の罪は重い」
昨日、私のツイッターに以下のリツイートが来た。「あなたのような財政破綻論が原因でこの国は成長できず、労働者の賃金も増えない国になりました。そこに今コストプッシュインフレが起きています。賃金が増えないのにインフレが起きている。まさに貧困に陥る人を増やしたのはあなたです」
私の回答は以下の通り
「何言っているのやら。日本は世界最大の財政バラマキ国家（＝財政を出動しすぎて世界最悪の財政）。それで４０年間世界ダントツのビリ成長。これでも足りないからとさらなる財政出動でビリ成長から脱皮できると思ってるのか？巨大財政出動には超高率税制（＝消費税しか財源は無い）にしなければ無理。同期が関取・横綱と出世しているのに序の口にとどまっている（＝日本経済）体重３００㎏の力士（＝日本財政）に「貴方が昇進できないのは体重が足りないからだ」と言って、更に体重を増やさせそうとしている素人評論家と貴兄は同じです。その力士が体重過多が原因で突然死した場合どう責任を取るのか？」
５．「オミクロン株にかかると風邪と同じような症状？」
一昨日のNHKニュースで「オミクロン株にかかると風邪と同じような症状が出ます」と言っていたがコロナって新型風邪ではないの？風邪だから風邪と似た症状なのは当たり前では？揚げ足取りかしらん？
６．「同調圧力」
１月３日に箱根駅伝で応援に出かけた旨をSNS に書いたら、予想どうり。「応援自粛…」という批判リツイートが来た。
私の反論は以下の通り。
「日本は法治国家ですからどんな悪法でも法は法。私は法は守ります。しかし自粛は自粛でしかなく、私は自分の判断で行動します、日本は同調圧力が世界でも飛びぬけて強すぎると思っています。私は７１歳の老人ですが欧米諸国の大半と同じ「with コロナ」です。ワクチンは早く打って後は普通の生活です」