「『金融政策の修正』など日銀に出来るわけがない」「日銀の損の垂れ流しは利上げですぐに始まる」,「『未来永劫に低迷経済』か『中央銀行のとっかえ』か?」他

2022年01月19日

1.「『金融政策の修正』など日銀に出来るわけがない」

「金融政策を修正する必要性も『全くない」とし』―>当たり前だ。利上げや、国債の爆買いを辞めたら日銀は債務超過になってしまう。自分たちの存在を危くする案など公言できるはずがない。

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO79340880Z10C22A1MM8000/

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2.「日銀の損の垂れ流しは利上げですぐに始まる」

FRB は2015年から2018年まで「0.0%~0.25%」から「2.25%~2.5%」への利上げを数度にわたって行った、以下その時のPL。利上げと共に利益はグングン減っている。しかしFRBの場合、受取利息が利上げ開始時約13兆円もあった(高い利回りの債券を買っていたから)から債務超過を免れた。しかし日銀の年間純利益は約1兆4000億円に過ぎない(0%に近い国債を買っていたから)。そのうち約半分が株関係の収益だ(これ自体がとんでもないが)。利上げになれば、とたんに損のたれ流しが始まる。

 FRB

3,「『未来永劫に低迷経済』か『中央銀行のとっかえ』か?」

日銀は金利が上昇し始めたらアウトである。存続可能な条件は未来永劫、金利がゼロで収まる低迷経済が続くこと。そんなの嫌だ。ならば、日銀を廃止新中央銀行の設立歯科選択の余地はない、円は紙くず。

 

4「FRBは数カ月前に利上げすべきだった-マークス氏」―>全く同じ意見。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-01-19/R5XGAHT0AFB501?srnd=cojp-v2

 

5「ゴールドマン、ブレント原油予想引き上げ-22年7-9月に100ドルも」

「原油市場は依然として意外なほど大幅な不足状態にあるとしている」こりゃ日本は大変だ。スタグフレーション(不況下のインフレ)のリスクも。日米金利差はこれからますます開くだろうし経常収支は減少するわ、では日銀の債務超過が無くても大幅円安。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-01-18/R5WVA4DWLU6P01?srnd=cojp-v2

 

6「マイナス金利政策」

昨日、私のtwitterに以下の質問が来た。「保有する国債に巨額の評価損が発生する為、日銀は利上げできない』と認識しております。 マイナス金利をゼロにする事くらいは、まだ可能なのでしょうか?」

私の回答は以下の通り。

「昨年10月でマイナス金利がついている日銀当座預金残高は517兆円のうち26兆円にすぎません(いずれも平残ベース)、マイナス金利政策などというのは(最大限の金融緩和をしていたという)日銀のイメージ作戦に過ぎません。異次元緩和をした以上、真のマイナス金利政策など出来ないのです。異次元緩和は日銀当座預金残高を極大化する政策、マイナス金利政策は極小化する政策で180度異なるからです」