「金曜日の米長期金利の下げ、ドルの下げは、ほんの一時的な現象だろう」「破れかぶれも日銀、毒を食らわば皿までの日銀、インパール作戦最終ステージの日銀、右顧左眄の日銀」他

2022年02月13日

1.「金曜日の米長期金利の下げ、ドルの下げは、ほんの一時的な現象だろう」

金曜日のNYマーケットは米長期金利上昇で、日米金利差が縮小し、それを主因にドル円が下げた。しかし米朝金利が下げた(=価格は上昇)のは、単なるデイトレーディング的、「危機時の債券買い」との「パブロフの犬的反応」に過ぎないと思う。米国債の絶好の売り場、ドル円の絶好の買い場を与えたに過ぎない。 ロシアがウクライナに侵攻すれば、原油、穀物、(エサ代急騰による)肉類等の高騰は避けられない。インフレが加速するだろうから長期金利のかなりの上昇は不可避だと思う。又これらを輸入に頼り、価格上昇に最も弱いのが日本である。輸入インフレが家屋する。そしてインフレを抑える手段を失った中央銀行が窮地に追いやられる。

 

2.「破れかぶれも日銀、毒を食らわば皿までの日銀、インパール作戦最終ステージの日銀、右顧左眄の日銀」

日銀は10日、0.25%で無制限に買い入れる「指し値オペ」を明日に実施すると発表した。保有国債に評価損が出る臨海点以上に金利が上昇しないようにとの最後のあがきだ。 世界が、金融緩和の引き揚げを開始しようというときに、断固、「引き揚げ」拒否を高らかに歌い上げたのだが、そんなの2~3回実施すれば、効果が無くなり、無策となる日銀をあざ笑うがごときの金利上昇が始まってしまう。為替介入と同じだ。 世界と逆の金融政策を取れば円は他通貨すべてに対し弱くなる。すさまじい輸入インフレ、悪性インフレの発生だ。それでも日銀は防衛ラインを死守しようとするだろう。しなければ、すさまじい債務超過に陥り、存続不能になるのだから必死医だろう。国民が輸入インフレで苦しんでも自らの存立が大事。(時価会計のために)長期金利上昇で損が膨らむだろう地方銀行も日本の長期金利が上昇すれさえすれば長短金利差で何とか食いつなげるだろうに、その機会もなくした。地銀の屍が山積しようと自らの生存を優先する日銀。 すでに莫大な量の国債を保有し、巨大な日銀当座預金を抱える日銀。インフレになった時、今までと逆なオペレーションをしなければならないが、保有国債が平時の額に戻すのがさらに難しくなり、(=日銀当座預金が膨れ上がったので)政策金利を上げる際の支払い金利もとんでもなく増える。出口など全くなくなる。「黒田総裁の退任時期まで日銀が持てばいい、後は野となれ山となれ」と思っているとしか思えない。なぜ、今、0.25%で無制限に買い入れる「指し値オペ」が必要なのかの明確な説明が必要。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFL00048_Q2A210C2000000/

 

3「日本は平和ボケかな~」

日本は平和ボケかな~。昨日の朝のNHK ニュースでは当然ウクライナ情勢がトップニュースかと思っていたら、終わりの方。国際政治は専門でないから、起こるのか起こらないのかは、わからないが(土木や数学や税務が専門の方々は、国際政治分野まで専門家のようにしゃしゃり出るのか?(皮肉))、勃発すれば少なくとも日本経済には原油高騰、穀物価格急騰、日銀危機につながる超重大ニュースだ。それを気にしていないのは、やっぱり日本は平和ボケかな~。

4,「後手、後手に回っているFRB」

サマーズ氏はブルームバーグテレビジョンで「インフレ率が7.5%に達し、労働市場は過去数十年で最もひっ迫しているのに中央銀行はなおバランスシートを拡大させている。全く馬鹿げている」と語ったそうだ。全くの同意。

多くのマスコミがテーパリングを(量的緩和縮小)と誤訳するので、多くの日本人は「3月には量の緩和に関しては終了」と誤解してしまったようにも思える。 しかし、実際は 3月に訪れる「テーパリングの終了時」こそが、量的緩和のピーク なのだ。それから「量的緩和の引き揚げ」が始まる。私がパラダイムシフトの備えろと言っている理由。長期金利は急騰し、ドル円はぶっ飛び、日銀は終わる。新しい中央銀行に変わる(=現円が法定通貨で無くなり新円が法定通貨となる)。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-02-11/R75LWBT0G1KX01?srnd=cojp-v2

 

5.「40年ぶりのインフレなのに現在の金利レベルは低すぎる」

今と同じインフレの上昇率だった40年前はボルカーが「サタデー・ナイト・スペシャル」を実施し、長期金利は20%、政策金利は24%まで上昇した。今、長期金利が1.84%、政策金利はほぼゼロ (0.00~0.25%)0。こんなことはありえない。政策金利、長期金利とも爆騰すると思っている。

 

6・「政府はマーケットをコントロールできるのか?」

MMT教徒が以下のリツイートを送ってきた、「日本国政府が、マーケットを操作できないとでも? あくまで、マーケットは出回った貨幣のやりとりにすぎません 徴税や発行により、通貨の量を調整出来る側がマーケットを操作出来ない訳がない」

私の返答は以下の通り。

「マーケットの経験もないだろうに、えらそうなことを言わない!! 」

 

7「伝説の無能ハイパー藤巻って「マーケットの経験」あるの?」

上記の私の回答に対し、さらに以下のリツイートが来た、「(*´-`)え?伝説の無能ハイパー藤巻って『マーケットの経験』あるの?」

私の主張を机上の学問だと思っているようなので、反論を書いた。

「2週間ほど前にYaoyu Yang さんがFB に書き込んでくださったコメント「My manager said that Fujimaki san made bonus for all JPM employees !」でもちょっと言い過ぎ(笑い)。全従業員ではなくアジアの職員の全ボーナスは藤巻が稼いでいる。ボーナス時は皆が藤巻に感謝するとは言われていましたが」

その数日前に、JPモルガンの元部下2人と昼飯を取ったが、(今では外資系金融機関の日本のトップになっている)元部下が、思い出話で、全く同じことを話してくれ他ばかりだ。ま~。過去の栄光の話にすぎないが。