「いよいよ追い詰められたか?日銀(衆議院財政委員会)」「黒田総裁タジタジの背景」

2022年02月16日

1.「いよいよ追い詰められたか?日銀(衆議院財政委員会)」

本日の衆議院財政委員会での藤巻健太の質問に対する黒田日銀総裁の答弁。ロイター記事では総裁は堂々と理路整然と答えたかの印象を持たれるかもしれないが、私は衆議院ネットテレビで見ていて、あんなにタジタジしている総裁を見たのは初めてだ。参議院で私が質問した時でも、あんなにタジタジはしなかった。1日、2日すると、衆議院ネットテレビで録画を見ることが出来ると思うので、実際見ていただきたい。最初の質問には、全く回答が出来す、その次の質問には、何とか絞り出して答えたという感じ。私が議員なら突っ込みどころ、(=嘘ツケ)満載の答弁だ。息子は独立心旺盛で、私の言うことを普段はあまり聞いてくれないのだが、次回の機会では一つだけでも是非聞いてくれとお願いしするつもりだ。(受け入れてくれるか自信は無いが)

そもそも、「出口で必ずしも赤字になるとは限らない」などと「赤字の可能性」を中央銀行の総裁が自ら自発的に言うか?亡くなった歴代日銀総裁が聞いたらびっくり仰天で腰を抜かすはずだ。中央銀行が赤字になるということは通貨暴落を引き降ろす大事件であり、かっての中央銀行総裁は絶対にそんな発言はしなかった。そもそも、日銀は将来赤字を出すようなオペレーションは回避すべしが大原則だった。通貨安定のための中央銀行の基本原則中の原則だからだ。もっとも異次元緩和を行った以上、いずれは赤字、債務超過に追い込まれるのは不可避だろうから、黒田総裁はそう答えるしかなかったのだろう。

https://jp.reuters.com/article/boj-haruhiki-kuroda-idJPKBN2KL08T

 

2.「黒田総裁タジタジの背景」

野田元総理が、昨日の衆議院財政金融委員会で、債券指値オペは日銀の国債保有に評価損が生じるギリギリの線で、その攻防ラインを守るためのオペレーションではないか?との質問をされた(=これは私の考えと全く同じ)、その際に、野田元総理から聞かれてもいないのに黒田総裁が「出口で赤字が出るかもしれない」と自ら発言されたそうだ。それって異常じゃない?と息子から連絡があった。話を聞くと、「保有国債には簿価会計を行っているから評価損は会計上出てこない。だから心配はない。それより出口で赤字が出る方が心配だ」との発言だったそうだ。

野田元総理の指摘が図星だったから、そこから目をそらすための発言ではないか?との印象を息子は持ったそうで、明日はそことを突きたいとの話だった。それが本日の藤巻健太の質問の背景だ。

私は衆議院ネットテレビで野田元総理の質問の見ていなかったので、確たることは言えないのだが(録画が出たらぜひ見てみたいと思っている)息子の話を聞く限り、私も同じように思える。いよいよ追い詰められたか、日銀?出口が無くなった以上、早急に新中央銀行の設立準備にかからないと日本は大変なことになる。