1.「FRBはドル高でインフレを抑えようとする」
「政策当局者らが通貨高をインフレ抑制の手段として見いだしているとして、ゴールドマン・サックス・グループなどウォール街のストラテジストらは「逆の通貨戦争」が起きていると表現している」
私は日本のバブル時には、円が3年間で130円も円高に振れたがゆえに狂乱経済にもかかわらずCPI が低迷していた。しかし米国は今、当時の日本と同じく資産インフレな上にドル高が進んでいないので、とんでもないインフレになるだろう」と述べていた。FRB も、それに気が付いたか、ドル高を志向しているとゴールドマン・サックス・グループなどが分析しているというわけだ。日本は債券指値オペで長期金利上昇を抑えようとしている。FRB の希望通り、ドル/円は急騰していくだろう。ドル/円が急騰すれば日本は輸入インフレにさらされる。しかし日銀には金利を引き上げる手段が無い(=出口が無い)。引き上げれば債務超過で円暴落だからだ。さ~どうする、日銀?
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-02-18/R7I6N1DWRGG001?srnd=cojp-v2
2.「悠仁さまの『作文』引用問題
悠仁さまの我が母校への入学が決まっ」た。大変めでたいことだ。それなのに作文引用問題が水を差した。AERAが私のコメントを載せてくださった。以下の通り。「筑波大付属の生徒は、15、16歳になるとぐっと精神面でも成熟している子が多い。全国ニュースとして報道された悠仁さまのつらい気持ちもよく理解しているでしょう。まして、同級生の背景や過去の行為をあげつらうような品位に欠ける子は、いないと信じています」(藤巻さん)
https://news.yahoo.co.jp/articles/55582cd2c7b7424c754a8696c7f4f86b2b027af9?page=3
3.「今こそ評価してほしい連載」
今、発売されている週刊朝日は創刊100周年号。「 週刊朝日にゆかりのある、時代を築いた人たちに 、“その時代”と“これから”を 思う存分に語ってもらいました」で始まる「ありがとう100歳!週刊朝日と私とその時代」という記事で篠山紀信さん、堀江貴文さんらとともにコメントを載せていただきました。以下、その一部、「 再開した連載では、政治色を出さないようにするため、メインテーマを『(財政破綻)にしました。 当時、そういうテーマで書かれた連載なんてありませんでしたから、評判はあまり良くなかったんじゃないかな 。それでも続けさせてくれた編集部には感謝しています。ただ、僕が当時書いていたことって、物価が上がり始めている今読むと、まさにピッタリ。 今こそ評価してほしい連載だと自負しています(笑)。トレーダーの仕事は0.5歩前がみえていないとできないのですが、 あのころは0.5歩ではなく、一歩先を見てしまったのかもしれないですね。』
4.「YouTube日経テレ東大学チャンネル『FACT LOGICAL』」
昨日はYouTube日経テレ東大学チャンネル「FACT LOGICAL」という経済討論番組の録画撮り。タイトルは「世界経済大インフレ時代突入!日本はどうなる?」で放映は2月下旬以降の土曜日18:00。
早稲田大学ビジネススクールの入山教授が司会で山崎元さんとの討論だった。入山先生は専門が違うとはいえ、説明するとすぐわかってくださり、補完してくださるので、大変助かった。ただ「財政出動が少なすぎる」、「統合政府論で考えれば、全く問題ない」と主張する山崎さんとはまったくの平行線。申しわけないが金融が全くわかっていないのでは?と思ってしまった。
5.「統合政府論のナンセンスさ(統合政府で考えると日本は恐ろしい状態)」
昨日の録画撮りでも述べたのだが、統合政府論はナンセンス。
そもそも、なぜ世界中で、政府と中央銀行を別組織としているかを考えるべき。今の日本のように、発券組織が政府の一部だと、政府は増税という国民は嫌がる手法ではなく、安易な紙幣を刷って歳出を賄いがちになる。その結果、紙幣価値の下落、ハイパーインフレを起こしたからだ。統合政府論者は歴史に学ばない人たちだ。
山崎氏は「ますおさん(政府)が家を建てるためにサザエさん(日銀)から金を貸しても家庭内で相殺だから貸金の額は問題にならない」とおっしゃる。しかし、もしサザエさん(日銀)が銀行からお金を借りていれば、二人の間の借金が巨大になるのは、磯野家としては問題なのだ。どうも日銀当座預金が日銀の民間銀行からの借金だということがわかられていないのではないか?と思ってしまう。以下の表で見ていてお分かりかと思うが、政府単体で考えると長期固定での借金なのが、統合政府で考えると超短期の借金に変わってしまったことになってしまう(日銀は、そんなことをしていいのか?と議員時代、黒田総裁を追求したがむにゃむにゃだった)。これから金利が上昇しようというときに、住宅ローンを固定金利から変動金利に変えるようなもの。統合政府で考えると日本は、大丈夫どころか極めて怖い状態になっていることがわかる。