1.「ボルカーFRB 議長時代再来の可能性」
Bloombergニュース曰く「ポール・ボルカー氏がFRB議長を務めていた時代以来約40年ぶりの加速を目の当たりにすることもあり得る。あの時、ボルカーはインフレ鎮静化のためにサタデイ・ナイトスペシャルを行い長期金利は20%、政策金利は24%まで上昇した。何度も書くように、私は再来があってもおかしくないと思う。Bloombergニュースも何故、単に「来約40年ぶりの加速」と書かず、ボルカー元議長の名前をわざわざ出してきたのか?この記事を書いた記者もサタデイ・ナイトスペシャルの苦い経験を思い出したのではないか?あの時、長期債購入者は地獄を見た。今時長期債を買う人の気が知れない。こうなったら、インフレ抑制策を失った日銀はOUT
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-02-21/R7MQ4DT1UM0W01?srnd=cojp-v2
2.「FRB 9回連続利上げか」
昨日のBloombergニュース曰く「米金融当局はインフレ抑制のため政策金利を9会合連続で0.25ポイントずつ引き上げる公算が大きいと、JPモルガン・チェースのエコノミストが予測した」果たして、いまだ史上最大の金融緩和(3月のテーパリング終了が最大の緩和)を実行中で、後手後手に回っているFRBが9会合連続で0.25ポイントずつ引き上げるそんな甘っちょろい引き揚げでインフレを抑え込めるのか?
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-02-19/R7JWULT0G1KW01?srnd=cojp-v2
3,「私がハイパーインフレ要来説を引っ込める条件」
私は、「逆説のようだが、景気が良くなり金利が上昇し始めると日銀を廃せざるをえなくなり、国民は地獄を見る。異次元緩和はじり貧を抜けようとしてドカ貧を導く見る政策だ、と当初から反対してきた。予想と違ってきたところは、
「景気が良くなり金利が上昇し始めると」ではなく「スタグフレーションで金利が上昇し始めると」と事態が変わりつつある点だ。日銀が債務超過にならずにインフレを抑える手段を日銀や誰かが教えてくれれば、私は「ハイパーインフレ説」を引っ込める。今までのところ、誰も教えてくれない。
4「政府・日銀は円高政策を取るか?」
先ほど、以下の質問が私のtwitterに来た。「円高政策を取ればよいかどうかはともかく、インフレになればそうせざるをえないし、そうすると思います」
私の回答は以下の通り。
「日本でインフレが加速していく際、政府・日銀がいかに円高政策を望んでも、他国が金融引き締め、日本が金融緩和政策継続では、円高への転換は不可能です。そうなれば円安は急速に進みインフレも加速です」
5.「金利スワップの個人利用は?」
先ほど、以下の質問が私のtwitterに来た。「先日、日経にて個人の金利スワップが紹介されていました。実際に一般個人で金利スワップは組めるものなんでしょうか?良ければ教えてください」
私の回答は以下の通り。
「個人の場合、変動金利で住宅ローンを借りて金利スワップをかませるよりも、住宅ローンを最初から固定金利で借りるか、すでに変動金利で借りているのなら固定金利型に今から変えればいいだけの話です。金利スワップは、スプレッドが大きいので、個人には私はお勧めしません。そもそも金融機関が個人相手に行うか疑問です、
1980年代、邦銀は「長短分離政策」のせいで、金利スワップ・為替スワップに参入しておらず、東京におけるこれらの取引の半分は「フジマキの取引」といわれていました。長期金利が下落すると思えば固定の受け、上昇すると思えば払いを行い、長期金利のトレーディングツールとして活用していたのです。お金が全く必要なので信用ある限り(+ポジションリミット内なら)でいくらでもできました。逆に言うと取引相手の信用が非常に重要です。固定金利と変動金利の差を満期まで払い続ける資力があるかの信用調査です。担保を取るわけでもないですし、金融機関が、個人にこの信用を供与をするのは難しいかと思います。金利スワップ/為替スワップは、今でも、あくまでもプロの商品だと思っています」
6「頭の悪い人」
今、若者の間に人気だというイェール大学助教授の成田悠輔氏が彼のtwitterでいわく「失われた30年の原因は日銀がお金を刷らなかったことで、刷りまくれば全て解決と断言しまくってる経済学者・評論家と称する人は多いですが1) 自分の主張が無根拠なことを理解できないほど頭が悪い人か2) 陰謀論でギャラとフォロワーが欲しい悪質な人だと思ってます」この部分は大いにAgree
7,「小泉和弘さん指揮の新日本フィルハーモニーの演奏会」
昨晩は私共夫婦が追っかけをしている小泉和弘さん指揮の新日本フィルハーモニーの演奏会@サントリーホール。シューマンの交響曲第1番変ロ長調op38「春」、
フランクの交響曲二単調M.48 。1月24日の小泉和弘さん指揮の名古屋フィル東京公演@サントリーホールは、人数制限でホールが閑散としており、寂しかったが、今日は少しは戻っていたのが幸い。ホール内のバーも本当に久しぶりに再開していた。
小泉和弘さんが新日本フィルハーモニーで指揮するのを初めて見たが、なんと、
新日本フィルハーモニーの初代音楽監督は小泉さんだったようだ。