1「なぜ異次元緩和で長期債を買った?」
昨日、私のtwitter に以下のリツイートが来た。「今思えば同じ金融緩和をやるにしてもイールドカーブを立てたままの緩和もやれたのではないかと… 中短期をじゃぶじゃぶにしても、10年以上のゾーンに金利をつけとけば、日銀が自ら保有する長目のゾーンはロールダウンで評価損も気にしなくてよかったと思うのですか… マイナス金利なんてやるから…」
私の回答は以下の通り。「2013年4月の段階で日銀が長期債爆買いを始めたわけですがしなければ長期金利急騰で政府は予算が組めず財政破綻していたと思います。デフレ脱却のためと言っていますが実質は政府への資金繰り援助、財政破綻回避策です。ですから長期債を買わない選択は無かったのです。そのツケを今払おうとしています」
ちなみに「異次元緩和」の正式名称は「異次元の量的質的緩和」であり、「質的」の意味は「長期債を買い始める」ということ。中央銀行は、通貨の安定のために「値段が大きく変動するものは買わない」が、かっての大原則だった。(同じ1%の金利上昇でも長期債に比べ価格の下落が非常に大きいから)。金融論の大原則を、どうどうと破ったのが黒田日銀だ。破らないと財政破綻(デフォルト)のリスクがあったからだ。危機を先延ばしにするためだが、外飛ばしがとうとう行き詰ってきた。
2「首都高速の値上げ」
先日、首都高を走っていたら「4月1日より料金改定」とあった。値段が上がるのは痛いが、経年劣化が激しい首都高は怖い。高速の下は私なら出来ることなら走りたくない。値上げが補修費に回るのなら致し方ないと思う。それに最近出口渋滞が高速道路上まで続いている所が多く、危険を感じることもある。値上げは交通量を絞る効果もある。オリンピック時のように、混雑度に合わせて料金を上下させるのは賢明だ。3.11後の節電要請、マスクの買い占め時の自粛要請など、日本は自粛で需給ギャップを解消させようとするが、値段で需給ギャップを解消させるのが真の資本主義国家の姿だ。もちろん電力等の生活インフラに関しては、本当に困っている人へのセーフティーネットは必要だ(ただし“本当に”困っている人だけ)。
建設国債を発行して作る橋や道路は「国債という負債を孫子に残すが道路や橋という資産も残すから問題ない」とのロジックで盛んに作るが修繕費がかさむ。資産というより、感覚としては負債としも思えてしまう。なお、財政法第4条では建設国債は、どうしてもやむを得ないときは発行OK>赤字国債の発行はとんでもないはずなのに、今膨大に発行されている国債は大部分が赤字国債。特例国債法案を作り無理やり発行している。先人の知恵の無視も甚だしい。そのツケをもうすぐ、国民がハイパーインフレ(=借金踏み倒し)という形で払わされる。
3「ボストン郊外の空」
1月末の記録的な大雪の翌日のボストン郊外の次男夫婦が住む住宅街。ここに電線があったら幻滅。
4「自然はすごい」
朝、家内が、芋虫が死んでいる、と悲鳴を上げた。玄関に飾ってあった花について持ち込まれたものの雨もかからず、ひなびてしまったのか、と思ったら、なんと床に落ちた葉っぱ。芋虫の擬態に驚いた次第。これなら鳥の目もごまかせる。
5「フキの花」
春遠からじ。