「SWIFT 使用遮断の被害」「SWIFTと中央銀行当座預金の関係」「ロシア侵攻のマーケットへの影響」他

2022年02月27日

1.「SWIFT 使用遮断の被害」

SWIF遮断は決済機能のはく奪を意味する。決済が出来なくなければ国際間貿易が出来なくなること。いわばロシア経済への兵糧攻めだ。もちろんロシアに天然ガス等を依存しているヨーロッパ等もダメージを受ける、侵略が長引けば、ロシア軍の進撃も兵站がネックになると思うが、ロシア経済事態も同じかもしれない。その観点からはロシアは短期戦が必至。国際政治は私にはちんぷんかんだが。

 

2.「SWIFTと中央銀行当座預金の関係」

私は日銀が債務超過になると外資が日銀当座預金を閉鎖するだろうと言っている。それは日本が国際貿易に不可欠なドルの新規調達が出来なくなることを意味する。ある意味、今回のロシアのSWIFT 利用禁止処置と同じだ。SWIFT のニュースを聞いて、日銀の債務超過の重要性に気が付いて欲しい。ちなみにSWIFTはコミュニケ―ションシステムにすぎず、その指示に基づいて、中央銀行にある当座預金の増減を通じて銀行間決済を行う。(ドルはFRB 当座預金、円は日銀銀当座預金等)、

 

3「ロシア侵攻のマーケットへの影響」

欧州諸国はもちろん資源の無い日本も燃料、穀物、肉類の値上げで連鎖的に影響を受けるだろう。政治面で台湾、尖閣への波及という地政学的なものも懸念材料だ。エネルギー最大生産国であり距離的にも遠い米国の経済が、世界で最も影響が少ないと思われる。ブラードセントルイス連銀総裁も「ロシアのウクライナ侵攻による米景気見通しへの影響はほとんどない」と発言している、

危機が強まれば強まるほど、ドル高が進むだろう。インフレが最大懸念の米国はドル高歓迎だ。

確立がかなり高いと思うることは円安の進行、日米長期金利高だ。日米株価等の動きは、私には正直わからない。 わからない時は勝負をしないのが、ディーラーとしての私の40年間の哲学。

 

4.「7月1日までの1ポイント利上げ予想」

ブルムバーグ記事曰く「米セントルイス連銀のブラード総裁は7月1日までの1ポイント利上げを引き続き支持しており、ロシアのウクライナ侵攻による米景気見通しへの影響はほとんどないとみている」ちなみに1ポイントとは1%のこと。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-02-25/R7VFW2T0G1KZ01?srnd=cojp-v2

 

5・「実務経験の無い人の講釈を聞く不思議」

SWIFTなど初めて聞いた方も多かろう。実際に実務経験がある方もそう多くはないだろう。それなのに、金融・経済専門家でもない経験のない財政出動論者、MMT 教祖等のド素人集団が、きっとまた、講釈を垂れるのだろう。プロ野球の監督。コーチはほとんどがプロ野球の経験者で、それもほとんどが実績のある人。なぜ実学である金融だけは、深く学んだことも無く(というか基礎学習もしたこともなく)、実務経験もなく、実績もない素人集団が幅を利かすのか不思議である

 

6.「闘志なき者は去れ」by 横澤彰夫

先日、親戚の自衛隊空将・元沖縄総司令(南西航空混成団指令)の横澤彰夫さんから彼の寄稿を集めた「闘志なき者は去れ」を贈呈いただいた。彰夫さんは、藤巻家から(やはり親戚の)横澤家に養子に行った人だ。このご時世にあって、この本を読むと、彰夫さんをたのもしく思うと同時に、親戚として誇りに思う。

防大5期生(その後東北大学大学院・精密工学)の卒業アルバムには「アメフットボール部の副将として、関東1部リーグで活躍し、体力検定で防大初の完全1級を樹立したスーパーマン」とある。血がつながっていても、逆三角形の彰夫さんと正三角形の私、かくも違うものなのか?

この本によると米統合参謀本部議長だったパウエル将軍は退官にあたって「私は全身全霊でこの国を愛し、この国の兵士であったことに無限の誇りを抱いている」と述べたそうだ。自衛隊の人たちがこのような誇りを持てるような国家に日本もなる必要があると強く思う。横澤あきおさん

横澤あきおさん②

 

7.「SWIFT使用禁止と暗号資産」

先ほど私のTwitterに以下の質もインをいただいた。「1月頃にスウィフト関連の列車事故がありしましたね。正に藤巻さん議員時代に奮闘されていたブロックチェーンシステムによる新たな金融システムの幕開けとなるのでしょうか?」

私の回答は以下の通り・「Swiftが使用禁止されると経済が致命的なダメージを受けることがわかるため、禁止され利リスクのある国は暗号資産に前向きに取り組むようになる可能性は十分あると思います」