「暗号資産禁止放棄とロシア侵攻の関係はあるのか?」「ハイパーインフレは戦争による供給施設破壊でしか起こらないんでしたっけ?」他

2022年03月01日

1.「ロシアはハイパーインフレになるか?」

昨晩私のTwitterに以下の質問をいただいた。「ロシアが政策金利を20%に上げたようですが、ロシア国内でハイパーインフレ起きると思いますか?」

私の回答は以下の通り。

「通貨下落による下落で起こる悪性インフレは、これくらいの利上げでは止まらないでしょう。ただ1998年のロシア危機に懲りてロシアの財政は極めて健全を保っていると聞きます。ならば中央銀行は財政ファイナンスをする必要がなく財務内容は健全でしょう。ならばハイパーまではいかないかと思います」

 

2.「ハイパーインフレは戦争による供給施設破壊でしか起こらないんでしたっけ?」

ロシアは、今、悪性インフレが起こりつつある。ハイパーインフレぎりぎりの悪性インフレになる可能性はある。「ハイパーインフレは、戦争による供給施設が破壊されたときしか起こらない」と主張していたMMT信者、財政積極論者殿、ロシアって侵略されて、生産施設が破壊されていましたっけ?

若田部日銀副総裁も、たしか私の「ハイパーインフレの原因について」の質問に対し、「戦争での供給施設の破綻時のみ」と答えられて、私が反撃した記憶がありますが。

 

3.「暗号資産禁止放棄とロシア侵攻の関係はあるのか?」

次男からlineが来た。[1月にロシアで暗号資産が禁止されそうだという大きなニュース覚えているよね。それが2月8日にやっぱり禁止しない可能性が高いとなった。今考えると2/8の時点で、ロシアはウクライナ侵攻を決め、それに伴うSWIFT禁止を予想し、暗号資産を送金手段として残す選択をしたのかも。うがった見方かもしれないけど」。お、鋭い指摘かもしれない。

それが正しいとなると昨日書いた通り、暗号資産は避難通貨(ロシアの決算手段)として当面、上がるな?日本のXデイ時にも避難通貨として重要な存在となるだろう。日銀の債務超過でドルを手に入れられなくなった日本人が輸入をするために必要になるからだ。政府も国民に餓死せよとは言えないから禁止は出来ない。