1.「WTI 1バレル$100超え・前日比約10%up」
国際エネルギー機関(IEA)が1日、備蓄している石油を計6000万バレル協調放出すると発表した。 これで少しは価格安定かな_と思いきやWTI原油先物は、ついに100ドル超えの1バレル105.14ドル、前日比9,42ドル高だ。スタグフレーションリスクが増加する。資源の全く出ない日本は苦しい。
2.「ドル調達コストの上昇」
ドル調達の際の上乗せ金利が上昇しているそうだ。世界の基軸通貨ドルへの需要が高まっているからだ。邦銀は円をドルに換えてドル運用しているわけではない。ドル市場でドルを調達しドル運用をしている。日本では長短金利性ほとんどなく(=日銀の長期債爆買いのせい)収益が上がらない(=これも日銀の異次元緩和の弊害の一つ)からドルの長短金利差で儲けようとする。ドル短期資金で$長期国債を購入するとドル調達の際の上乗せ金利が上昇時、短期資金の再調達に苦労する。米国債の損切りか、円売りドル買いをしてドル短期債市場でのドル調達に変えざるを得ない。
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO58682850R00C22A3ENG000/
3.「ドル調達コストの上昇をFRBは押さえにかかるか?」
2020年3月にもドル上乗せ金利が上昇したがこの時はFRBが通貨スワップ協定で日銀はじめ各中央銀行にドルを供給し事なきを得た。同じことを期待する向きもあるだろうが今回は事情が異なる。当時は、米国も金融緩和真っ盛りだ。ドル金利の上昇もドル高も米国にとっても好ましくない。
だからFRBも上乗せ金地引き下げに行動に出た。しかし今の米国はインフレ抑制が最大問題。原油上昇でさらに深刻。インフレ抑制のためドル高は極めて望ましいしドル資金は回収したいはずだ。簡単に他国にドル供給するとも思えない。2020年3月時とは異なり、世界のドル不足は深刻になるかもしれない。
4.「ロシアへの制裁VS 政策ミス」
昨日の日経新聞によると国際金融協会(IIF)は「ロシアへの制裁」により「銀行は経営難となる。中銀は金利引き上げや外貨準備の利用を余儀なくされる。借り入れや外貨需要の急増により、民間銀行が休業をせざるを得なくなる」シナリオも示したそうだ。これって「ロシアへの制裁」のかわりに「放漫財政と危機先送りの財政ファイナンスにより」と変えれば近い将来起こりうる日本のXデイ時にそのまま適用できる文章だ。
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO58653860R00C22A3EAF000/
5.「イーロンマスク氏のウクライナ支援」
米国在住の次男弘から教えてもらったVice Prime Minister of Ukraineのイーロンマスク氏宛てtwitter。18万の「いいね」が推されている(藤巻の勝手訳;あなたが火星を植民地にしようとしている間に、ロシアはウクライナを占領しようとしています。あなたのロケットが成功裏に地球に帰還している間にロシアのロケットはウクライナ市民を攻撃しています。そうかウクライナにスターリンクの衛星をウクライナに供与して正気のロシアの人達に立ち上がるよう呼びかけてください)
これを受けてイーロンマスク氏はスターリンクのサービスをウクライナでアクティブ化させるとのこと。今は米国内だけのサービスをウクライナでも使えるようにする意味だろう。
https://twitter.com/FedorovMykhailo/status/1497543633293266944?s=20&t=CM0TZL_2QSMUQ6vMnE-7Pg
6.「スターリンクを見て思うこと」
前から弘からスターリンクはすごいと聞いていたが、これを読んでいると、あらゆる分野で日本企業は米国企業に太刀打ち出来なくなるのではと心配になる。GAFAやイーロンマスク氏のような企業や人材は政府主導経済の結果平等社会では出てこない。格差是正が金科玉条の社会主義国家・日本は、ますます「平等に貧乏」になってしまう。機会平等、(セーフティーネットを確立したうえで)成功したら大金持ちになるという競争社会で若者が夢を持てるようにならないと日本に将来は無い。
7「シミュレーションゲーム」
小さい頃、バスの運転手か電車の運転手になりたかった私の夢を知っている次男弘が教えてくれたtwitter。これが私が小さい時にあったら、どんなに楽しかったことか。
私が小さい時は、お盆をハンドル代わりにして遊ぶのがせいぜいだった。時代はすすみ世界は進歩する。
https://mobile.twitter.com/me41aeb/status/1498238204100902912?s=21