「最大のインフレ抑制策は自国通貨高:通貨高戦争に日本は負ける」「税金は国の歳出の財源ではない?」他

2022年03月08日

1.「最大のインフレ抑制策は自国通貨高:通貨高戦争に日本は負ける」

スタグフレーションの気配が強くなってきたようだ。各国は経済を犠牲にしてでもインフレを抑えるのに必死とならざるを得ない。インフレ抑制には自国通貨高がもっとも強力。各国の自国通貨高戦争が始まるだろう。そのためには利上げ。利上げをすると日銀が債務超過になる日本にはその武器が無い。自国通貨高戦争の最大の敗北者が日本になるだろう。円安によるインフレからハイパーインフレへ。巨大財政赤字を異次元緩和という財政破綻先送り先でしのいできた政策ミスのツケ。積極財政論者、「統合政府で大丈夫論者」、MMT 論者の罪は大きい。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-03-07/R8DPD3DWX2PS01?srnd=cojp-v2

  

2.「税金は国の歳出の財源ではない?」

MMT論者は税金は国の歳出の財源ではないという。だからMMT を信じれば(インフレにならなければ)無税国家が成り立つではないか?なぜ税金を取るのだ?という指摘に何ら反論しない。

しかしこの「税金は国の歳出の財源ではない」論は成り立つことは成り立つ。なぜならばMMT論にのっとり紙幣を刷りまくれば紙幣の価値が無限に下がり、ハイパーインフレとなる。クシー初乗りが10兆円時代になれば1115兆円の国の借金などはゴミ同然の額となる。税金を取らなくても財政は持つのだ(いわば国の借金踏み倒し)。しかしハイパーインフレで何もかも失う国民生活は地獄。こんなのが学問と言えるか?という話。

 

3「クレジットカード」

昨日、私のFB に面白い投稿をいただいた。「昔、ジミー大西がクレジットカードで買い物しまくった時『いくらでも買い物ができる魔法のカードだ』と思っていたらしいです。その後、借金苦でヒーヒー言ったらしいですけど、この話を笑える人は日銀にはいないはず」

 

4「MMT批判の数々」

一昨日、以下のリツイートが来た。「MMTの本を読むかどうかは藤巻健史氏の勝手だが、MMTの主張を誤解したまま批判するのは感心しない。ただ、MMTの基礎的な部分を理解していないツイートを連発する理由はよく分かった。MMTの本すら読んでいなかったのか……」

私の返信は以下の通り

「「MMTは読んでいませんが、私が見識ある人と判断した人たちがMMTを批判するコメントは山ほど読んでますよ。たとえば、パウエルFRB 議長「自国通貨で借りられる国にとっては、赤字は問題にならないという考えは全く誤っている。ブランシャール元IMFチーフエコノミスト「(MMTについて)j高インフレないしハイパーインフレなしで、無利子の貨幣創造によりすべてを調達することは出来ない」。ピーター・ブラードECB チーフエコノミスト「(MMTについて)過去、そうした取り組みは、ハイパーインフレや経済的混乱を生んできた。だからこそ中央銀行は独立性を保っているのだ」。イエレン元FRB議長・現米財務長官「MMTは超インフレを招くものであり、非常に誤った理論だ」。

MMT批判はまだまだ山ほどある。MMTは今や日本のネット界の素人集団にのみに残存しているに過ぎない」。

 

5.「人生には限られた時間しかない」

私のtwitter に以下のサポートリツイートをいただいた。

「高度に学習している人たちのピアレビューに耐えないものを、読む価値がないというのは真っ当な判断だわな。 藤巻さんのこれを批判している人たちは、基本からおかしいど素人と自白してるようなものだわな」

私の返事は以下の通り

「おっしゃる通りだと思いますね。人生には限られた時間しかないのですから、何を読むべきかを判断するのは実務経験や学問を究めた見識のある人たちのピアレビューを頼るべきです。実務経験もなくその道の学問を究めてもいないド素人たちが素晴らしいと言ったところで、そんな本を読むのは時間の無駄です」

 

6「きちんとした教育を受け時、実務経験のある人の意見を聞くべき家」

一昨日、以下のツイターをいただいた、「藤巻健史氏が『見識あると判断した人たち』がMMTを誤解している可能性は十分ある。藤巻氏はこれまで何度もMMTに関する基礎的知識のなさを指摘されているのだから、そこは考えるべきだ。「MMTを批判するならMMTの主張をまずしっかり理解しないと…」とならないのが不思議」

私の回答は以下の通り。「「私がもし心臓の手術を受けなくなくてはならない時、心臓外科医の先生方の意見をセカンドオピニオン、サードオピニオンとして聞くことはあっても、幼稚園生の心臓手術に関しての意見を聞くようなことは絶対にありません。ピリオッド。もし私が内科医であり、医学的教育を受け、医療行為を実際に行っている立場であれば一層、心臓外科の先生のオピニオンを聞き、幼稚園生の意見は絶対に聞かないでしょう。時間の無駄もいいところだからです」