(本日第3弾)「経常収支の赤字」

2022年03月08日

(本日第3弾)本日は朝第1段弾、第2弾を出しています。そちらもお読みいただけると幸いです。

 「経常収支の赤字」

2022年1月の経常収支は1兆1887億円の赤字で過去2番目に大きい水準だそうだ。今後の原油値上がりでさら大きな赤字になるのではないか?経常収支の赤字は経済学では、円安または長期金利の上昇、またはその両方をもたらすと教えている。日銀が必死で長期桐を上げまいとするから円安はかなり大幅になるだろう。円安が進めば輸入インフレが起こるが、日銀は、それを防止するため金利引き上げ手段を失ってしまった。金利を上げれば日銀が債務超過になってしまう。引き上げなければ日米金利差拡大で円安がさらに進みインフレ進行にとどめが無くなる。

中央銀行は国にとって不可欠なインフラだから中央銀行の空白は許されない。新中央銀行の設立準備をしておかないと大変なことになる。財政状態が悪化して中央銀行の体をなしていない(=金融引締めが出来ない)日銀に変わる新中央銀行の設立だ。日本経済が危機にあることを認識し、自己防衛に入った方がいい。円をドルに換えるなどの対応だ。

財政破綻という危機を異次元緩和で先延ばしにしたツケ(=日銀が金融引き締め手段を失った)が今大きく表れてきた。いつも「異次元緩和(=財政ファイナンス)は「ジリ貧を避けようとしてドカ貧を招く政策だ」と言ってきた理由だ。歴史そして伝統的金融論の教え通りの道筋である。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA080OH0Y2A300C2000000/