「『日経テレ東大学』での議論内容」他

2022年03月13日

1.「『世界経済大インフレ時代!日本はどう生き残る?』(前編)」

昨晩『日経テレ東大学』(テレビ東京コミュニケーションズと日本経済新聞社デジタル事業が立ち上げたYouTubeチャンネル)で山崎元氏との討論がアップされました。「世界経済大インフレ時代!日本はどう生き残る?」(前編)(入山章栄稲田大学ビジネススクール教授がモデレーター。

https://twitter.com/keizai_labo

 

2.「『日経テレ東大学』での議論内容」

『日経テレ東大学』(無料で見られます)で議論した山崎元氏、昔は12回の転職を売りにしていた評論家で以前お会いしたことがある。その時は普通に経済分析をする方との印象を持ったが、今回は、先日討論した森永卓郎氏と全く同じMMT 論的考えなので驚いた。「日本は、今までしょぼい財政出動だったのだから、もっと国債を発行し財政出動をしなくてはならない」とか「日銀は政府の子会社みたいなものだから、国債発行は政府の負債は日銀の資産と相殺される。だから問題ない」などの主張なのだ。後者に関しては「(私)私が家を建てるのに長男ケンタからお金を借りるとして、そのお金はケンタが銀行から借りているお金なら藤巻家にとっては大問題だろう」と反論したのに「(山崎氏)磯野家で考えると益男さんとサザエさんの借金は相殺されるではないか」(反論になっていない!)

「(私)日銀の当座預金は民間銀行からの借金だ。統合政府で考えると、統合政府の負債として残る。インフレ時には高い利息を払わねばならない。政府単体で考えると固定金利で住宅ローンを組んだのに、統合政府で考えると変動金利に変えてしまったことになる。インフレで金利が上がりそうなとき、日本は見かけよりよほどに脆弱なことがわかる(番組内の図表をご覧ください)」「(山崎氏)でも日銀は国債を保有している」「(私)統合政府では国債は相殺されてもうないはずではないか」「(山崎氏)日銀が債務超過になれば政府が補填すればいいではないか?」「(私)政府は赤字だ。日銀が紙幣を刷ってそのお金を資本投入するのか?なんじゃ、それの世界」。申し訳ないが、山崎氏の主張はお話にならんと思う。

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