1.「円安と長期金利高はまだほんの入口」
米10年物金利は2.3%に迫りドル円は120円に迫ってきた。米国の40年ぶりのすさまじいインフレと史上最大の金融緩和は両立しない。それなのにFRB は対応が出遅れている。米長期金利の上昇はまだほんの入口。
一方、日銀は金利を上げる手段もジャブジャブにしたお金の回収方法も失っている(=金利を上げれば債務超過、お金を回収すれば長期金利急騰で日銀債務超過&政府も支払い金利急増で予算が組めず)
経常赤字の常態化とますます開く日米金利差拡大でドル高/円安もすさまじいものになるだろう。日銀は指をくわえてみているしか能がない。日銀、万事窮す。円の紙切れ化。財政健全化を怠り、禁じ手中の禁じ手の財政ファイナンスで危機を先送りした結果だ。黒田総裁、財政出動派、統合政府で見れば日本は大丈夫派(注:統合政府で見れば、日本はもっと危険なことがわかる),MMT 教祖たちの責任は重大。
2、「『放漫財政国家ランキング』日本は大丈夫か?」
世界中にインフレ懸念が広まってくるとどこが借金過剰国なのかが注目される。インフレで金利が上昇すると借金が大きい国ほど支払い金利の急増によるデフォルトが懸念されるからだ。
先日、海外の友人から「こういうニュースが出てるぞ。日本は大丈夫か?」との連絡が入った。ついにこんなショッキングな表(借金大国日本が円の真ん中。借金の王様。様々な借金国が日本の周りを取り囲んでいる Japan as No1))が出回るようになってしまった。外国ではインフレ懸念が強まれば強まるほど、、日本の財政赤字の大きさに注目があつまっていくのだろう。円は忌避される。
放漫財政とは「政府が税収以上の金を使う」こと。その結果、借金がたまるからだ。もちろん対GDP で比べる(大雑把に言って税収はGDPに比例するから)。この表は「放漫財政国家ランキング」と言える。
3.「借金返済は2択」
昨日、私のtwitterに以下のリツイートをいただいた、「踏み倒しは返済では無いので、『他者に転嫁する』の一択だと思うのです」
私の返答は以下の通り。
「昔は。溜まりに溜まった借金を大増税でも踏み倒し(=ハイパーインフレ)でもなく他国から返済原資を調達する(=戦争)という手法の3択だったという話も聞きましたが、今ではその選択は無いので、やはり前者の2択(大増税or 借金踏み倒し(=ハイパーインフレ)でしょう」。