(本日第2弾)「ドル売り介入はあるか?」

2022年03月23日

(本日第2弾)「ドル売り介入はあるか?」

本日は、朝、第1弾も更新しています。そちらもお読みいただければ幸いです。

 

「日銀が自棄になってドル売り介入するのではと心配です。貴重な外貨をそんなことに使われたらたまりません」

私の回答は以下の通り

「貴重なドルを介入で浪費するのは確かに最悪ですが財務省も経験から学んでるからやらないでしょう。トレンドに反してドル売り介入しても効くのはせいぜい2回。ほんの少しドルを下押しするだけ。あとはドルの買い場に変化。ドル売り介入のたびにドル買いが殺到し逆にドル上昇要因に。それが過去の歴史。為替介入は「お化け」のように『出るぞ、出るぞ』と市場参加者を怖がらせているときが花(効果がある)で、一度でも使うとその後、効果は激減。政府・日銀には対抗手段がなくなったとの印象を市場に植え付けるのがオチ。特にドル売り介入はドルという売り原資が枯渇するリスクを市場に読まれてしまう。私が現役時代、大蔵省/財務省の為替の責任者や、その指示で動く日銀の実践部方の責任者とは、よく敵味方としてカチンコ勝負をしたものだが、今では「同じ戦いを戦った」者どおしとして仲良くなった人が多い。彼等も同じ感想を持っていると思う」