「日銀と政府の政策の齟齬」「日銀は、3月末にお化粧をするか?市場の波乱になるかも?」「邦銀の海外投融資、岐路に 米利上げリスクが顕在化」他

2022年03月24日

1.「日銀と政府の政策の齟齬」

「物価対策29日にも指示 首相「原材料高に対応」

日経新聞の1面に載っている記事。へー、珍しいね。普通は物価対策は日銀のメインの仕事で「日銀、物価対策で金融引き締めに」と1面トップに載るはずなのに、今後、物価対策は政府が全面に出て対応するんだ。それも黒田日銀総裁が「インフレは問題ない。それ以上に、今でもデフレ脱却で金融緩和の継続が必要だ」と反対のことを言っているのに。今後、インフレ対策は政府となるとは、まさに日本は財政を調節してインフレを抑えるというMMTの実験を継続するんですな。税金はインフレ率調整の手段だから大増税をするんですね?

黒田総裁よ、もう日銀は利上げ手段を失いました。インフレ抑制する手段を持ち合わせていません、と認めたらどうですか?ますます政府の政策との齟齬が出てきますよ。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA2368V0T20C22A3000000/

  

2「日銀は、3月末にお化粧をするか?市場の波乱になるかも?」

日銀保有国債523兆円のうち、512兆円が長期債だが、令和3年上期の保有長期国債の平均利回りは0・226%だ。昨日のマーケット終値では0.22%で、いよいよ評価損の発生がマジかに迫ってきたと思われる。14日の指値オペはその防衛戦の意味合いだったろう。ところで日銀は9月末、3月末の株式と債券の評価損益を5月末頃、「事業年度の決算等」の中で発表する(昨年は5月27日発表)。

ここで、債券の評価損とならば、世界のマスコミや格付け会社、外銀のクレジット審査部は大騒ぎするだろう。その時点でさらにマーケットの長期金利が大きく上昇していれば、保有額が莫大なだけに評価損が大きいとショックが走るかもしれない。その事態を避けるために日銀は火石で長期金利を押し下げるのか?そうすれば日米金利差で円安ドル高進行。インフレ圧力が増し、日本の長期金利に強い上昇がかかる。日銀いよいよ窮地に。と、いうことは円もいよいよ窮地に。

 

3.「邦銀の海外投融資、岐路に 米利上げリスクが顕在化」

いずれ書こうと思っていたのだが、この件は、近く将来の米長期金利上昇圧力または円安圧力となって表れる可能性が大。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB226ZL0S2A320C2000000/

 

4.「MMTerよ、ロシアは何故ルーブルを刷らないの?」

本日の日経新聞に「元米軍高官のベン・ホッジス氏は米欧の経済制裁が効力を発揮し、今後(ロシアの)戦費調達が苦しくなる」とある。ならMMT教祖様よ「ルーブル建ての国債を発行してロシア中央銀行に引き受けてもらえば、いくらでもルーブル調達できる。戦費調達、問題なし」となぜ教えてあげないの?「人道上の問題から、その秘策をロシアには教えないことにしている」と理解していいのね?https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN220420S2A320C2000000/

 

5.「プロバスケットボールの思い出」

昨日はプロバスケット「サンロッカーズ渋谷VSアルバアルク東京」@青山学院体育館の試合を見に行く予定だった。しかし濃厚接触者発生のために中止になってしまった。残念!「アルバアルク東京」の前の試合の相手チームにコロナ陽性者が出たので「アルバアルク東京」の選手全員が濃厚接触者と認定されたからだそうだ。政府の指示だろうから仕方がないが、なに、それ?それなら、満員電車を動かすなよ、きっと濃厚接触者がうじゃうじゃ乗っているぞ。

 

6.「バスケットボールの思い出」

初めてバスケの試合を横浜アリーナに見に行ったのはまだ子供たちが小学生の頃だから20年以上前のことだろうか?まだ人気が無く選手席の真後ろの最高の席が取れた。これが面白かった。コーチの指示が全部聞こえるのだ。バスケットのチームには外国人選手が沢山いる。当時、「いずず」の前盛期だったが、「いすゞ」のヘッドコーチは高卒の方のようだった。とんでもない英語を使っていたが、外人選手を含め、皆が集中してヘッドコーチの話に聞き入っていた、その後チェンジコートで相手チームが前に座った。こちらのチームのヘッドコーチは大卒のようでまともな英語をしゃべってはいたが、外国選手はそっぽを向いて彼の話など全く聞いていなかった。外国人選手同士で雑談さえしていた。これで私はわかった。「いすゞが強いわけ」を。ちなみにJP モルガン時代、私は、「英語は話す内容が重要、上手い、下手はたいした問題ではない」と、自分の英語の下手さのエクスキューズによく使ったものだ。

 

7.「自虐ネタ」

昨日、私のtwitterに、かって衆議院選と都知事選に出たという竹本秀之氏という方が投稿してきた。「藤巻健史氏はジョージ・ソロスに雇われ資金の運用をしましたがうまく行きませんでした」

私の反論は以下の通り。

「だから何?あなたはソロスから強く引っ張られますか?私は長い間、JPモルガンで(世界中で)儲け頭だったからこそ引っ張られたのですが。『過去の栄光とは:自慢するものが無くなった有名人が頼りにするもの。そういう有名人を笑う人はたいてい、過去の栄光さえ持っていない(哲学者 土屋賢二先生))」

さらに竹本氏から反論が来た。

「私は藤巻氏が紹介されてるエピソードをその通り紹介しただけです。気に入らないのならエピソードを公開するべきではなかった」

私の返答は以下の通り

「自虐ネタを披露するのは私の趣味だから、私が自分で自分の弱点、欠点、失敗を自ら書くのはいい。他人がそれを持ち出して失敗を広めようと悪用するのは人間としての品格を疑う。自分のことは『私は馬鹿です』と言うのはいいが貴兄が私のことを『藤巻は馬鹿』と攻撃すれば私はあなたの人格を疑う」