「FRBレートは来年7月までに3.75~4%まで上昇?」「米国のインフレはますます深刻」「アマゾン労組結成の意味すること」他

2022年04月03日

1.「FRBレートは来年7月までに3.75~4%まで上昇?」

昨日の日経新聞夕刊「ラウンドアップ」いわく「すでに歯車が高速回転し始めた賃金インフレを抑えるには『景気を冷やし、失業率の上昇を促さざるをえない』(米国野村の雨宮氏)。雨宮氏はFRBが来年7月までに政策金利を3.75~4%に引き上げると予想する。FRBの予想(2.75%)を大幅に上回る」。

私も、雨宮氏の考えに全く同意。FFレートが3.75~4%なら10年長期金利は5~6%だろう。日銀は金利を引き上げられないから、日米金利差は大幅拡大でドル/円はドル高方向に吹っ飛ぶ。それにしても、昨日の為替予想と言い、米国金利と言い、現状と大違いの数字を市場関係者が日経新聞に堂々と語り、それを日経新聞が載せる時代になった。これからのマーケットの大きな動きを感じざるを得ない。

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO59658510S2A400C2ENI000/

 

2,「米国のインフレはますます深刻」。

インフレやガソリン価格高騰に対応したさらなる給与の引き上げなどを求めてアマゾンが労組を結成した。日経新聞いわく「高騰する生活費をまかなうため、早急な賃上げが必要だ」(中略)『アマゾン労働組合(ALU)』が組合による要求の柱の一つに掲げたのが、足元の物価高を踏まえた給与や手当による調整だ」。米国のインフレはますます深刻になってきた。

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO59661330S2A400C2EA2000/

 

3.「アマゾン労組結成の意味すること」

FED の金融引き締めが遅れていると主張するサマーズ氏の共著論文通りの展開になってきた。彼は遅れると1970年代後半のようなサタデイナイト・スペシャルと同じこと(FFレート24%、10年金利20%)サマーズ氏は共著論文の中で、「労働市場もインフレを加速させる」と説いている。

These findings suggest to us the need for substantial caution about the possibility of inflationary pressures from the labour market moving forward.

 

4「FRB が5月にバランスシート縮小を開始すれば逆イールドカーブはすぐ順イールドに戻る」

米国債券市場で、逆イールドカーブが一部出現しているのを見て「将来の景気悪化を予想している」と騒ぐ人がいる。単に長期金利が上昇して欲しくない人の願望に過ぎないだろう。たしかに逆イールドカーブが出現することはある。しかしそれは利上げの最終ステージであり、たとえば1980年のようにFFレート24%、10年金利20%のような高金利時代の話だ。今回逆イールドカーブが出現しているのは、FRBが大量の長期債を購入していたのが主因だ。5月からバランスシートの縮小(=長期債の買い替え中止)を開始すればすぐ順イールドに戻る。

 

5「競争に勝った人の笑顔」

昨日、用があって早稲田大学に行った。入学式だったらしく、新入生らしき人が両親と一緒に沢山繰り出していて、交通整理のガードマンも出ていた。

皆で写真を撮っている多くの家族がいた。希望にあふれている顔。偶然とはいえ用事があってよかった~。久ブルに希望を持った日本人を見て気分がスカッとした。最近の日本では入学式くらいしか希望を持った顔を見ない。特に競争に勝った後の希望に満ちた顔はいい。日本もセーフティーネットを確立した後、競争を取り入れ、頑張った人、能力のある人、リスクを取って挑戦した人が報われる社会にしないと3流国、4流国に墜ちる。税金含め行き過ぎた結果平等主義だからこそ、外国人が日本は世界最大の社会主義国家といわれる。私自身、外国で勉強し、生活し、米系企業で長く働いてみてと実感する。

 

6「チューリップ」

競うように咲き始めた。

IMG_4570 (002)

 

7「日本人が当たり前と思っても米国人には当たり前でないこと」

強い反対を押し切って導入された米国のオバマケアの保険料は保険額によって一定、収入による保険料の差などない、日本の民間の火災保険。生命保険で

保険でも、差は保障される金額の差で会って加入者の所得によって変動などしない。保険者の所得によって保険料が異なるのを保険というのだろうか?