「昨日発売の 世界的経済誌International Economyの中の私の論考」他

2022年04月15日

1.「今の世界のインフレは紙幣の刷りすぎにとる通貨価値の希薄化によって起きている。円は希薄化もいいところ、大暴落」

一昨日はインフレがピークを迎えたとの希望的観測で米長期金利が低下、それに伴って円も買われたが、そのような分析、というより願望は1日で消え去った。なぜ、今世界中でこのようなインフレ懸念が起きているかの根本を考えるべきだ。コロナとかウクライナとかで供給問題で起きたというのは表面的な分析にすぎない。そんな話に乗るから間違える。

「自国通貨建て国債はいくら発行しても大丈夫」とのMMTerに対して、「自国通貨はいくらでも刷れるかもしれないが、信用ある通貨をいつまでも刷れるわけではない」と反論してきた。紙幣の刷りすぎが今の世界のインフレだ。他国は紙幣を刷りまくったから、貨幣価値が希薄化している。すなわちインフレ。だからばらまかれた資金を回収し終わるまでインフレなど鎮静化しない。

一方、日本は最悪で、他国に比べて異次元ともいえる規模で、紙幣を刷りばらまいたから通貨の希薄化は異次元に進み、無価値(=石ころ化)になるだろうと私は言っている、今後ともかなりのレベルまで円が弱くなるのは当然の帰結。

 

2.「為替のコメント」

昨日、夕方、アメマTV(六本木)に夜9時から出演して為替についてしゃべってくれとの電話が入った。しかし18時から西麻布の焼き鳥屋さんで飲む約束があったのでお断りした。時間を気にしながら飲むのは嫌だったので。地上波には毒にも薬にもならないコメントしか取りあげないから、私のは過激すぎて(至極まともなコメントだと自分では思っているが)不適当なのだろう。さすがはアベマTV。呼んでくださったことに感謝。これでは、いずれ地上波、本音テレビにくわれるよな~。

 

3.「昨日発売の 世界的経済誌International Economyの中の私の論考」

昨日発売された世界的権威のある経済誌International Economyの中の特集。「世界的な過剰流動性に関しての論考」。私の論考は後ろから2番目。

最初の論考は元欧州中央銀行総裁のTRICHET氏のもの。

The Internatipnal economy(2022年4月15日)