(本日第2弾)「『円/ドルコミティー』の米側責任者ダラーラ氏が私に言ったこと」

2022年04月24日

(本日第2弾)本日は今朝、第1弾を更新しています。そちらもお読みいただければ幸いです。

「『円/ドルコミティー』の米側責任者ダラーラ氏が私に言ったこと」

先ほど「TBSは22日、日本時間同日にワシントンで開いた日米財務相会談で、ドル売り/円買い介入について両財務相が協議するとともに、米国側が『前向きに検討してくれるトーンだった』と報じた。これに対し、財務省幹部は『TBSの報道は事実に反しており、当局として取材に応じた事実もない』と述べた」とロイターが流した。

TBSの報道もひどいとは思うが、為替に関する報道とは、こんなもの。1983年に「日本の金融自由化」を協議するために設置が決まった「円/ドルコミティー」の米側責任者はダラーラ氏だった。当時、彼の発言が為替市場を大きく動かしたものだ。為替市場はダラーラ氏の発言にいつも注目していた。その後、彼は米財務省を退官し、JPモルガンにシニアオフィサーとして入社した。いわば日本の専門家だから、私は彼と何度も食事をしたり、大蔵省への訪問に随行したりした。彼が私に言ったことは今でもはっきり覚えている。「タケシ、よく聞けよ。私の発言は、何度も為替市場を大きく動かしたが、私の真意がマーケットに正しく伝わったことは一度もなかった。たったの一度も、だぞ。ディーリングの際に参考にするといい」

https://news.yahoo.co.jp/articles/aa80a1e2958f6cdb207f3bbccf81be8820e3d87f