2022年06月25日

1.「黒田総裁突然の解任はあるか?」

昨日、昨晩、私のtwitterに以下のリツイートが来た、

「こう言うニュースもあるんだけどコメントしてくれたら嬉しいです。」

私の回答は以下の通り。

「以下、一つの物語のつもりでお聞きください。先日、黒田総裁が岸田総理と会談したというニュースを聞いた時、「袋小路に陥った黒田総裁が、ついに総裁の地位を投げ出すのか?」と、身構えた。昔から、「黒田総裁が仮病を使ったら、私は即、銀行の窓口に飛び込み(ほとんど残っていないものの)全額、円預金を引き降ろす」と何度も書いてきたからだ。いよいよ日銀アウトだと思うからだ。しかし、あの時の会議で 黒田総裁が辞任を申し入れれば、あまりに見えすいた話で、翌日、取り付け騒ぎが起こってしまうだろう。それなら先日の「物価高を国民が受け入れている」を失言とし(注:あれは金利引き上げを回避するためのやむを得ない発言で失言ではない)引責の形で解任する策も100%否定はできない。出口戦略が無く、日々ハラハラしている黒田総裁は、辞めたくてしょうがないだろうから大喜びだろう。政府・日銀はこの円安進行に対処する術がない。円安を止めるための「ドル売り介入」の効果は「2円の円高が1日継続の効果」しかないだろうし、日銀の「微々たる利上げ」ではせいぜい「2円50銭の円高が持って2日」だけだろう。参議院選直前に円安が止まらなくなった際の最後の切札は、「黒田総裁解任」だろう。これなら「3円の円高が5日続く。もちろん、次の総裁でも利上げは出来ない(日銀が債務超過になってしまうから)ことがわかり、もう手段は何も残っていないことが判明し、ドル/円は爆騰するだろうが、それは5日後で、三吟戦終了後。というシナリオ。今の段階では小説の域を出ていませんが」。

https://news.yahoo.co.jp/articles/28ee65d3757f7bdd15540fb3e2c6dc2ebb6056dc?page=2

 2.「血みどろの歴史を繰り返すのか?」

昨日の日経新聞夕刊記事。米国でのインフレぶりを実際に体験していると、次だけでなく、次の次もその次も、0,75%の上げは続くのではないかと思ってしまう。そうでないとこのインフレは収まりそうもない。FEDは景気の低迷を気にしている場合ではない、9月からは資金回収のスピードが2倍になるが、それで納められるのか?このインフレは財政ファイナンスでお金をバラマキ過ぎたことが元凶だから、お金を回収しないことには収まりっこない。1980年、私がディーラーになった年、先輩ディーラー達が「もう金利は上がらないだろう、もう上がらないだろう」と、運用を積み上げては失敗し、さらに積み上げては失敗し血みどろになっていたことを思い出す。歴史は繰り返すのか。

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO62009230U2A620C2EAF000/

 

3.「ダラダラ円安かドカーン円安か?」

昨日発表された5月の全国コアCPIは2.1%上昇した。日本でもインフレ進行のニュースを聞くと、事情がよくわかっていない外国人は、「日銀もいよいよ利上げ」と興奮し、日米金利差縮小との思いで円買いに走ったのだろう。しかし、日銀は金利を上げられない(正確にいうと微小は上げられるが、それでおしまい)。ゆえにダラダラと円安が進行し、金利を上げられないことに外国人が気が付いた段階でドカーンと円安進行。万が一、日銀が金利を上げたら、上げた途端に日銀債務超過でドカーンと、円安、即座に石ころ化。どいずれにしても結果は同じ。円、大幅安。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-06-23/RDWTM5T0G1KW01?srnd=cojp-v2

 

4.「日銀、インフレなお「一時的」 利上げの欧米と開く距離」

昨日のコアCPIが2%を超えても、政府・日銀は、かたくなに利上げを認めない。日銀曰く「日銀は「物価上昇は一時的」として大規模緩和を継続する意向だ」「数値は予想された範囲内。利上げする必要はどこにもない」(銀関係者)「日銀関係者は『利上げができないというより、そもそも必要な局面ではない』とする」、嘘ツケ、利上げしたら、日銀が債務超過で円が石ころ化するから出来ないだけではないか。劇的な円安・ドル高は必至。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB239BR0T20C22A6000000/

 

5.「筋が悪い」

何、これ?日本はやはり社会主義国家だ。こんなこと、政府が口を出すことではない。民事不介入!従業員に副業を認めるか否かは、会社が決めること。政府がやるべきことは、金銭解雇等を認め、終身雇用制から脱却するよう税制を改め、労働市場を流動化させること。そうすれば、副業をしたい人は、それを認める企業に転職すればいいのだし、企業はどうしてもキープしたい人が副業を申請すれば、認めればいいだけ。こんなことをしていたら、企業は国際競争敗れ、日本人の働く場は無くなる。警察の民事不介入に倣え。ちなみに米国の警察は、小さな接触事故は、「お互いに話し合いで解決せよ」と立ち合いにも来ない。民事不介入の徹底。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA15BUS0V10C22A6000000/

 

6.「日銀の破綻はあり得ないか?」

「昨日、私のtwitterに以下のリツイートが来た」

「藤巻さん、嘘をばらまかないように!日銀は国債の含み損がいくら増えようが破綻しません。負債が、刷るだけの日銀券だから利息を払う必要もありません。

日銀をは一般法人とは違い、お札を刷る事が出来る特殊な法人です。日銀の破綻は有りえません。なので円の暴落も有りえません」

私の回答は以下の通り、

「日銀のバランスシート、負債サイドの大部分は民間銀行からの借入金である(=民間銀行の預金)日銀当座預金。元本返済も必要なら将来多額の金利支払も必要。(3月末残高は発行銀行券119兆円、日銀当座預金残高568兆円)ー>こんなこと自分で調べてから人を嘘つき呼ばわりするように」

 

7.「世界的な金利上昇期、統合政府で考えると日本は超危険」

先ほど私のtwitterに以下のリツイートが来た。

「バランスシートを語るのであれば 日銀単体ではなく 国との統合政府としてのバランスシートで考えたほうが良いのでは? 藤巻氏の言うように勉強しないとね

日銀BS

私の回答は以下の通り、

「そう、勉強しましょうね。統合政府で考えると(政府単体の時の)負債の国債が、(統合政府)では、日銀当座預金に変わります。単体政府の負債と日銀の資産が相殺され、単体政府の資産と日銀の負債のみが残るから。単体政府でせっかく長期固定で借金していたものが超短期の負債に代わる。金利上昇期には超危険状態に」

 

8.「黒田総裁も『統合政府で考えれば財政は健全』を完全否定」

世界的に金利上昇期に入っています。統合政府で考えると日本は超危険な状態になっていることが分かります。何が「統合政府で考えると財政は健全」なのだ!と怒りさえ覚えます。そういえば、私が参議院議員の時、黒田総裁に「「統合政府で考えると財政は健全か」と聞いた時、完全否定されていました。あの方は頭がいいから、ご自身がやっていることが危ないことは十分承知していたのです。