1.「これほど簡単なマーケットは無い」。
前から何度も申し上げているが、長年のディーリング経験からして、今のドル/円相場ほど、予想が簡単なものは無い。「今後、大きく円安が進む」というのは「今日と12月とを比べると、12月の気温の方が低い」と予想するのと同じくらいに確かなように思える。もちろん、今後、今日より暑い日も何日かはあるだろう、しかし、12月に向けて、確実に気温は下がっていく。それと同じ。
世界のインフレは、財政ファイナンスを行ったことにより、どの国も金余り状態であることが根本の理由、金をばらまきすぎたことに気が付いた欧米諸国はお金の回収に向かっている。米国は9月から回収を強化する。対する日銀はばらまいたお金の量が他国に比べて半端ではない。どっぷりと財政ファイナンスに浸かっている。お金の回収など出来ないばかりか、未来永劫にばらまき続けざるを得ない。回収を始めたら、日銀はとんでもないほどの債務超過に陥り政府も支払い金利増加で予算など組めなくなるからだ、「回収されていくお金」と「ばらまき続けられるお金」、どちらに希少価値があるかは明らかだ。
2,「”現金バラマキ”の恐ろしいツケ」
本日10時にプレジデントオンラインに拙著「X デイ到来」の要約第3回目(最終回)がアップされました。「『消費税35%』でも借金返済に122年かかる…政治家が口にしない”現金バラマキ”の恐ろしいツケ」というタイトルです。無料で読めます。
https://president.jp/articles/-/60927
3.「液化天然ガスが手に入らなくなったらどうなるのか?」
「昨日、液化天然ガスの世界的な争奪戦が始まるかもしれない」と書いたら、以下のリツイートをいただいた。「液化天然ガスが手に入らなくなった場合って、どうなるんでしょうか?」
私の回答は以下の通り。
「浅学の私は日本の発電用の主たる資源は石油だと思っていました。しかし、それはかなり昔の話。今は液化天然ガスと石炭です。液化天然ガスが一番大きくて40%弱。これが万が一、手に入らなくなれば最悪、毎日数時間の停電。夏なら熱射病、冬なら凍死の危険。冷蔵庫が働かない等大変なことに」