「本日、為替介入に関して様々な質問にお答え、今後を予想します」「どこに行った期末のお化粧買い?」「米長期債相場が数十年で最大の下げを記録する勢い」他

2022年10月01日

1.「本日、為替介入に関して様々な質問にお答え、今後を予想します」

しばしば出演させていただいているラジオ「渡邉美樹5年後の夢を語ろう!」で本日夕方、為替介入に関しての様々な質問にお答えし、今後を予想いたします。

■ラジオ ニッポン放送(AM1242 FM93)関東ローカル

■「渡邉美樹5年後の夢を語ろう!」本日土曜日16時20分〜16時50分

■パーソナリティ:渡邉美樹、テリー伊藤

■番組HP:https://www.1242.com/yume5/

ラジオ持っていないという友人がいたので、「なら、その間車運転してろよ」と言いました(笑い)私はスマートフォン「ラジコ」で聞きます。

 

2.「どこに行った期末のお化粧買い?」

昨日は前期末。いつものように、期末評価を上げるために、株や日米債券市場でお化粧買いが入ると思ったが、その気配はなし。それとも問題が山積していて押し目買いも売りに押されてしまったのか?

 

3「FRBには米国内のインフレを抑制し、雇用を守る使命がある」

昨日の日経新聞に載った英フィナンシャル・タイムズの翻訳コラムは必読。「パウエルFRB議長は9月21日の会見で、米国の金融政策が世界に与えている影響をどう考えているのかとの質問に、各国への影響は把握しているが、FRBには米国内のインフレを抑制し、雇用を守る使命があると強調した」と書いてある。米国の金融引締めによるドル高は近隣窮乏化につながるから、金融引締を緩める」と予想する楽観論への強烈パンチだ。どの国も自国第1主義。これが国際政治。最近、どこかで「自国の利益を犠牲にしてまでの国際協調などない。各国の利益が一致しているから一緒に行動しているにすぎない」という一文を読んだがその通りだと思う。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB277WR0X20C22A9000000/

 

4「(FRBは)11月の会合でもう一度0.75%、年末までにさらに0.5%の利上げ」

昨日の日経新聞に載った英フィナンシャル・タイムズの翻訳コラムいわく「FRBの経済見通しを見る限り、次回の11月の会合でもう一度0.75%の利上げをし、年末までにさらに0.5%の利上げを実施するのがFRBの使命を果たす最善策だと考えているのは明らかだ」。現在「3.00% -3,25 % 」のFF レートがこれからそんなに上がるときに時に米10年金利が今の3.75 %でとどまっているわけがない。利上げのたびに10年国債金利は上昇していくだろう。日米金利差でドル円は上昇。

 

5,「FRB の引き締め開始遅れは致命的」

昨日の日経新聞に載った英フィナンシャル・タイムズの翻訳コラムいわく「英ケンブリッジ大学クイーンズカレッジのモハメド・エラリアン学長は、FRBが極端な金融緩和政策を手遅れになるまで見直そうとしなかったために、我々は『2番手か3番手としか評価できない政策しか残されていない事態に』追い込まれたと指摘する」私が、11980年のサタデイナイト・スペシャル(10年金利20%、FF レート24%)の再来を予想する理由。

 

6.「金融引き締めの手段を失った日銀は世界の中銀の中でも最悪」

昨日の日経新聞に載った英フィナンシャル・タイムズの翻訳コラムいわく「英国の西イングランド大学のダニエラ・ガボール教授は、中銀はいわゆる「ツークツワンク」に陥ったと指摘する。インフレが収まる気配をみせない中で景気も減速するという極めて厳しい状況は、運を使い果たし、無策のまま悪手を指さざるを得ないチェスプレーヤーと同じ状況に中銀が陥っているという指摘だ。

米国のインフレは依然として明らかに抑え込むのが容易ではないようにみえるだけに、事態は借り入れコストの上昇だけでは済まないだろう」これも私が、1980年のサタデイナイト・スペシャルの再来を予想する理由。日本人は本当に楽観論だと思う。というか鈍感。隣の日本人が怖がっていないから怖がっていないに過ぎない、と思う。無策のまま悪手を指さざるを得ない中銀の中でも日銀は最悪。なにせ異次元の財政ファイナンスで金融引き締めの手段を失ってしまったのだから。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB277WR0X20C22A9000000/

 

7・「米長期債相場が数十年で最大の下げを記録する勢い」

29日のbloomberg 記事曰く「今年の米国債相場が数十年で最大の下げを記録する勢いを変えるには至っていない」。私が「ドル資産といえども(インフレで価格の大きく下がる)長期国債はダメ。現金とほぼ同じドルのMMFが良い」と言っている理由。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-09-29/RIY4IHDWX2PS01

 

8,「英国のような危機の種」

昨日の日経新聞の中の一文「BNPパリバ証券の河野龍太郎氏は『英国のように財政出動によるインフレ懸念が強まると、日本国債や円への売り圧力がさらに高まる』と指摘する。英国のような危機の種が埋もれている可能性がある」その通り。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB293XV0Z20C22A9000000/

 

9.「あらゆる資産を現金化しようという動き」

昨日、「いつも言うようにドル資産といえども(インフレで価格の大きく下がる)長期国債はダメ。現金とほぼ同じドルのMMFが良い」とSNS に書いた。昨日の日経新聞いわく「野村証券の中島氏は『あらゆる資産を現金化しようとする動きがみられた20年3月のコロナ・ショックに近い』とみる。株安・債券安・原油安が続き投資家の評価損が膨らんでいるため、投資家は新たに資産に投資することができずにいる」世界の現在の潮流は現金か。債券安。

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO64740740Z20C22A9ENG000/

 

10、「一昨日の未来塾」

昨日書いた通り、一昨日は日本維新の会の柴田巧参議院議員が顧問を務める「未来塾」の会合で講師を務めさせていただいたが、その時の写真を送っていただいた。

未来塾