「ファンダメンタルズに反した介入では、結局、当局の意図と反対にマーケットは動く」「中央銀行が健全な限りにおいて為替は国力に応じて動く。しかし日銀がメタメタ」「バラマキとは「人のポケットに勝手に手を突っこみ、他の人のポケットにお金を入れる行為」他

2022年10月11日

1.「ファンダメンタルズに反した介入では、結局、当局の意図と反対にマーケットは動く」

ドル買いが遅れた投資家や輸入業者は「介入があって下がった弗を買おう」と思っているうちにどんどんドルが上に持っていかれて生殺し状態になる。普段は介入を連続すると起る現象だが、今回はそろそろ、その段階かも。その結果、介入があると当局の意図に反対方向にマーケットが大きく動く。ドル/円で言えばドル売り介入した途端にドル買いが殺到し、ドルが跳ね上がるかも。株のPKOのときはすさまじかった。年金が株を買うぞ、といううわさが立つだけで株価が下がった。ファンダメンタルズに反した介入は逆効果

 

2,「中央銀行が健全な限りにおいて為替は国力に応じて動く。しかし日銀がメタメタ」

「米国の景気が落ちるからいずれはドル/円の上昇が止まる」という人が散見されるが、(それでも、さすがに、ドル下落はまだだいぶ先とは言っているようだが)、為替が国力で決まるのは、「中央銀行が健全ならば」と言う前提がつく。日銀が世界ダントツで危険な状態(=債務超過に極めて近い)なのだから、円がドルにトレンドとして強くなる理由は一つもない。私が「長いディr他―生活の上で、こんなにわかりやすいマーケットは無い。ドルを買ったら、酒飲んで寝ていればいい」と言う理由。

 

3.「バラマキとは「人のポケットに勝手に手を突っこみ、他の人のポケットにお金を入れる行為」

旅行割の募集が始まるそうだ。サッチャー元英首相が「人のポケットに勝手に手を突っ込むな」とバラマキを批判したが、まさにその通り。日本人は、バラマキの原資を「誰か他の人が払ってくれる」と思っているが、そのような時代は終わった。金がない。国債発行の借金で当面賄うにしても、いずれは増税で賄う(それがだめならハイパーインフレというインフレ税で国民の財産を没収し財政再建)しかない。旅行割で旅行者に配ったお金はいずれ消費税増税で国民全員が負担する。多額の税収を確保する手法は消費増税か課税最低限の大巾引き下げか5%、10%の所得税率大巾引き上げしかないからだ。金持ちから増税などと言っても日本には小金持ちしかいないのだかの増収額はたかが知れている。その意味で、サッチャーの言葉は的を得ている。かってに人のポケットからお金を取り上げ、他人のポケットに(政治家の票獲得のために)お金を移す行為。旅行に行けない低所得者層の人たちも旅行者に行く人たちに消費税の形でお金を渡す。米国では人々の大反対で絶対許されない政策だろう。

 4、「1900年以降131回のデフォルト」

昨日、論考を読んでいたら、「1900年以降、世界では131 のデフォルトが起こり、1,988年以降でも 20 のデフォルトが起きたとあった。何故、デフォルトしそうな国は日銀のように「紙幣を刷りまくって国債の元利金の支払い」に当てなかったのでしょうかね~? MMTもどき論者さん答えてよ。他国建て通貨国債でも自国通貨を刷って外貨を買えばいいのだから、外貨建てと言えども元利金いくらでも調達できるでしょう。。紙幣を刷れる国は破綻しないなど、大丈夫などというおとぎ話のような話は無いのだよ。放漫財政をして税金でカバーできなくなった国は、デフォルトするか貨幣価値が棄損してハイパーインフレになるかの選択しかない。

https://cepr.org/voxeu/columns/social-imprint-sovereign-defaults

 

 5「時間を無駄に使った」

昨日以下のリツイートが、以下の写真と共に私のtwitterに来た。

「今度こそ日本経済は破綻するんですね!!画像

以下のように返信した。「そう。どの本にも「このまま財勢赤字を増幅させては危ない」と警告をし、日本が悲惨な目にあわないよう回避策をも提案してきたつもりでしたが、放漫財政を放置し、ついに危機を先送りする財政ファイナンスまでするなど、時間を無駄に使ってしまいましたね」

 6.「自分の結論にあった表は、いかようにも作れる」

昨日、財政がいかに悪いかを議論する際、森永息子氏が、2001年を基準にした表を持て来て、「日本の財政は大して出動していない。日本の財政は大丈夫など人をだますようなことは辞めるべき」と書いたところ、昨日、以下のリツイートが来た、「IMFからの引用では2001年基準になるのは仕方ないですよ。国によって2001年からしか公表していないデータがあるのですから。 頭ごなしに批判するのではなく、貴方が2001年以前のデータを引っ張り出してきて公表してはいかがでしょうか? その方が説得力がありますし、多くの人を納得させられますよ」

以下のように回答した。「何度言ってもわからない人ですね。率の変化では、何も語れないということ。基準年を違えれば誰で自分の好きな結論にあった表を作れる。絶対的な財政の危うさを比べるなら「借金額を対GDP比」で示すのが世界の学会や金融界の常識。これなら操作できない。変化率で財政の危うさを語ったら世界の笑いもの。ちなみにIMF の表は、近年の財政出動を比べるために作られた表であり、現時点の、財政の悪さを述べるために作られた表ではないと思うが」

 

7、「名前を憶えろ!」

昨日、私のtwitterに以下のリツイートが来た。「森永さん息子 との記載に違和感。 その時点で信用していい人間とは思えない。個人の感覚ですが。 対談されてましたよね? お名前くらい覚えたらいかがです?」

以下のように返信した。「。ごめんなさいね。家内の名前さえ呼び間違えなければ、人生でそんなに大きな問題は起こらないと思っている人間ですので」