1,「介入だったのか?」
私もマーケットを見ていてあの時、介入かと思ったが海外市場だったので、幾分疑問とも感じたが、委託介入ではなく、個別邦銀を使ったのなら大規模なことは出来なかったのだろう。と言っても1兆円なら、がんばったほうだとは思うが。介入は、ほぼ一瞬にマーケトに飲みこまれた。介入に巻き込まれて一緒にドルを売った人は大損しただろう。介入の効果は、どんどん薄れていく。大上段に振りかぶった介入が効かないとなれば、政府の信認は、ますます地に落ちていく。「介入は、やるぞ、やろぞ、と言っているうちが華」と私が言っている通り。それより大きな問題は、X デイ以降に、国民を餓死や寒さから救うドルを無駄に浪費していること。Xデイ後に餓死や寒さの責任を鈴木財務相はとってくれるのだろうか?X デイ以降、紙くずでは 外国産農作物、石油、高額薬品を買うためのドルなど全く購入できない。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB14BAY0U2A011C2000000/
2.「日本人は英国人とは別の惑星に住んでいるのか?」
英国の事情に全くふれない政治家、政治記者。経済知識が皆無なのか?それとも日本人は英国人とは別の惑星に住んでいる?と思っているのか?日経新聞いわく「トラス氏にとって想定外だったのは、金融市場の極めて強い拒否反応だ。経済対策は、年450億ポンド(約7.4兆円)の大減税や半年で600億ポンドの家庭・企業向けエネルギー対策という未曽有の財政支出を伴う内容だったが、肝心の財源確保の行程を示さなかった。英財政への懸念から英ポンドは対ドルで過去最安値に沈み、債券市場では英国債利回りが上昇(債券価格は下落)。主要な株価指数も下落し、『英国売り』となった」 。今、日本が英国化していないのは、昨日の大樹小機氏が書いていたとおり「財政状況がはるかに悪い日本で金利が上昇しないのは、日本銀行が国債を買い支えているからだ。それだけ無理をしているのである」だからだ。
3.「世界は時価会計が当たり前を英年金の危機が教えてくれる。日銀は債務超過目前」
私が国会議員の時、「長期金利が上昇すると、保有しており莫大な額の国債に尋常ならぬ評価損が生じる(=時価会計で債務超過)になるが」と質問した時、、黒田総裁はかならず「日銀は償却原価法(=簿価会計)を取っているから債務超過にはなりません」と答弁されていた。私は、いつも「簿価会計など前世紀の遺物。評価する方は時価会計で評価する」と反論していた。黒田総裁のロジックは世界に通用するか?
今の英国、危機に陥っている最大の問題は英年金が莫大な評価損を背負っていること。日経新聞によると「米JPモルガンは、英年金基金のLDIのデリバティブの評価損が8月上旬以降で最大1500億ポンド(25兆円)に達すると推計した」そうだ。「推定によると」とは時価評価を英年金は発表していないということ。発表サイド(日銀)がいくら簿価会計を使っていると言っても、評価する側(格付け会社、外資の審査部)は時価評価で日銀を評価するということ。
日銀が。長期金利が0.25%を超えないように必死で債券指値オペをしている理由。国会で、黒田総がどのように答弁しようとも、アジア開発銀行総裁を経験した黒田氏は、世界の常識を十分理解しているはず。だからこそ、0.25%の指値オペ維持に必死になるし、金利を上げないために「インフレでない」と言わざるを得ない。
日銀は今、債務超過ぎりぎり。ドル円が最終的に天文学的数字に跳ね上がり、円が紙くずになると私が言う理由。
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO65175760V11C22A0EA2000/
4.「更迭された英国のクワーテング財務大臣の嘆き」
私のフェースブックに以下の記載があった。「事実上更迭された英国のクワーテング財務大臣、『せやかて、クロダとアソーがやって来たことに比べたら、かわいいもんやんけ』と叫びたかったでしょうね。まあ、トラス首相との話し合いでは、そういう会話もあったかもしれませんが」
確かにそう思う。妹の挿絵(イラストレーターFACEの母親)を見ていただきたい。財政ファイナンスで、ぶっちぎりの先頭を走っている日銀が、崖下に墜ちたらUターンしよう(=日銀を「炭鉱のカナリヤにする」。そのはずだったのに、後続部隊が先に谷底に滑落しそうな状態。日銀の前に口をあいているのは浅い渓谷ではなく万丈の谷。・
5,{日銀への利上げ圧力に、日銀はどう対処するか?}
本日、以下のリツイートが私のツイターにきた。「FOMCの議事録で、ドル高が日銀の金利が低いためと指摘されてましたが、日銀には利上げ圧力になるでしょうか?」
以下のように回答した。
「圧力があっても出来ないものは出来ません。出来てもシミくらい。やれば日銀が莫大な債務超過で信用喪失、その発行する円が紙くず化(ドル円は天文学的数字に)なるからです。利上げは「日銀の綻宣言」と同義語です」
6.「きちんと物事を理解しないで鬼の首を取ったかのように騒ぐのは見苦しい」
本日、以下のリツイートが私のtwitterに来た。
「財政赤字のオーストラリアで債券評価損によって中央銀行が債務超過になっても豪ドル暴落は起きていない。なのに財政赤字の日本で債券評価損によって日銀が債務超過になると「信用喪失」して『円が紙くず化』?『財政状況の悪さが違うから」と藤巻健史氏が見るなら日豪を分ける基準はどこにある?財政赤字のオーストラリアで債券評価損によって中央銀行が債務超過になっても豪ドル暴落は起きていない。なのに財政赤字の日本で債券評価損によって日銀が債務超過になると「信用喪失」して「円が紙くず化」?財政状況の悪さが違うから」と藤巻健史氏が見るなら日豪を分ける基準はどこにある?』
以下のように回答した。
「知ったかぶりをしたいのはわかりますが、何度も回答していることを、得意げに質問したいのなら、以前の回答をチェックしてからに。1度ならまだしも何度も同じことをされるので。又やったらブロックします。何度も回答したので以下、コピペ「中央銀行が債務超過になっても信用失墜(=自国通貨暴落)しない条件が3つある。①債務超過が一時的②債務超過が銀行システムの危機によるものであり中央銀行のオペレーション自体は健全である③政府の財政が健全であり税金で中央銀行の足りなくなった資本を補填できる。日銀はその全部を(=しかも過激に)満たしていないから、債務超過になれば日銀は終わりと言っている。オーストラリア国家の財政は日本ほど悪くなく、いざとなれば税金で損失を補填できる。財務内容がそれほど悪くないから、通貨発行益でいずれ債務超過が解消できるとマーケットが読んでいるのだろう。日銀の場合は、通貨発行“益”では無く通貨発行“損”が相当の期間続く。きちんと物事を理解しないで鬼の首を取ったかのように騒ぐのは見苦しい」
7.「どちらかが救われ、どちらかが足を掬われる」
本日、以下のリツイートが私のtwitterに来た。
「まぁ、こういう極端な予想が出てきたら、この相場もそろそろ仕舞いかな? 将来的な話はともかく」
以下のように回答した。「どの人のコメントを信じるかは、自己責任。私の説を信じた方はドルを買っておけばよいし、MMT 教祖たちを信じる人たちは、円を後生大事に持っていればよい。 どちらかが救われ、どちらかが足を掬われる」