「『為替介入警戒』ニュ―スは円売り加速因として作用」他

2022年10月20日

1.『為替介入警戒』ニュースは円売り加速因として作用

米10年物金利が4,13%まで上げてきた。ところで、一昨日、JM モルガン時代の同僚(米国人)からEメールが来た。「覆面介入(stealth interventionという英語を使っていた)をどう思うか?」との質問だ。為替を気にしているのかと思ったらそうではなく、米国長期金利への影響を気にしているようだ。連日「介入警戒感」という言葉がマスコミに載るので、ドル売り原資の調達のために財務省が米国債を売る。それに追随して日本人機関投資家が米国債を売るとの連想が醸造されてきているようだ。それによる米長期債の価格下落(=長期金利上昇)を気にしているのだ。これが昨今の米国10年金利後押し上げているのかもしれない。そうなると日米金利差拡大でドル高要因だ。おととい私はSNS に「マスコミによる連日の『為替介入警戒ニュース』。これこそ政府・日銀が考える最強の『円安防止策』」と書いたが、間違いだったかもしれない。逆に『為替介入警戒ニュース』こそが(日米金利差拡大での〉円安加速要因になっているのかもしれない。

 

2.「高度人材獲得競争に大敗する日本。そうして日本人は皆平等に貧乏になっていく」

格差是正が金科玉条の日本に高度人材など集まってこないどころか引き抜かれるだけ。平均収入が高いというだけではなく、米国のような税制を含めて「成功すれば大金持ちになる」国に世界の天才や高度人材は集中する。下位95%は米国人より日本人の方がよほどに優秀。しかし米国では上位5%が天才の上にがむしゃらに働く。その天才の半分は移民だ。GAFA の幹部の半分以上はそういう天才移民だと聞く。その5%がシステムを作り、そのシステムに乗って下位95%が働き、国全体を豊かにする。天才の足を引きずり下ろす日本とは正反対。その結果、日本人ほど優秀でない下位95%も、日本人よりよほどに豊かになる。日米の経済力の差はますます開く。

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO65282120Z11C22A0EA2000/

 

3.「20年間、予想を外しているフジマキさん」

昨日、以下のリツイートが私のTwitterに来た。「調べると『藤巻さんは20年前から狼オジサンかも…』と感じるかと思います。 藤巻さんは20年間予言はずしてるんねんでw」

以下のように回答した。

「確かに私は2013年までは「こんな調子で借金を増やしていると財政破綻になるぞ」、それ以降は「危機を先延ばしにしていると日銀破綻が起きるぞ」を予想していますが、もし破綻が本当に起きた場合、「20年間破綻を予想してきた」人と「19年間日本は健全、大丈夫」と言っていて、最後の1年で「日本は破綻するぞ」と宗旨替えした人とを比べて場合、後者の予想が正しかったということなんですかね?」

 

4.「円安になればトヨタ車が世界を圧巻する」

昨日、以下のリツイートが私のTwitterに来た。

「(円安になれば)トヨタの車が世界を席巻しちゃいますね♪」

以下のように返事した。

「たしかにトヨタの車は世界を圧巻するかも。でもトヨタの株主も経営者も全員外国人に変わっているでしょう。ひょっとすると本社は外国移転で安い賃金の供給源が必要な工場だけは日本に残るという悲劇。トヨタという日本名のついた外資企業が安い日本人労働力を使って世界を圧巻するということ」